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VTuber 2024.11.19

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~11月19日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

#093 リーチャ隊長:悔しい!羨ましい!負の感情こそ大切な原動力!リーチャ隊長が漫画を描き続ける理由!?

バーチャルインタビューチャンネルのシルホドスキに、VRChatでの知名度が非常に高いリーチャ隊長が出演し、自身のVRでの考えを熱弁しています。VRChatでの出来事やワールドの面白さやイベントのすごさ、ときには出会った人のユニークさなども1ページマンガとしてXにアップしています。またVRChat上ではバーチャル世界の酸いも甘いも噛み分け、だからこそ面白い、という部分を流暢なトークで語るスタイルが人気で、引っ張りだこなインフルエンサーになっています。

以前公開されたVRChatの中での自分を語る動画は、リーチャ隊長の魅力がよく出ている内容になっています。VRChat内での「こうしたらうまくいく」という動き方と「自分がやりたいこと」は必ずしも噛み合うものではありません。リーチャ隊長的にはやりたいことがやれる世界というイメージではなく、人生そのものと同じ、というスタンスのようです。
VRChatは色々な才能を持っている人に簡単に出会えてしまう場所です。それがいいところでもあり、逆に焦燥感を煽られる部分でもあります。ただ遊んでいればいいはずだったのに…。そんなときこそ、マンガを描こう、というリーチャ隊長の叫び、聞いて下さい。

衛星ライトが爆破したあとに空に大きく浮かんだら「無茶しやがって」って言うはず!!【無茶しやがってダービー】

一本の動画のために、無茶しやがって……と感じるすごい作りこみと人脈駆使。衛星ライトの新作は「爆破したあとに空に大きく浮かんだら『無茶しやがって』と言うか」の検証動画でした。タイトルで最初からそう聞いていると、ネットミームとして言いそうだなとわかるのですが、最近のネタではないのでとっさの爆発ではなかなか出てこないもの。果たして言える人はいるのか?

11人のVTuberを招いて個々にボタンを押し、爆発、死亡。やはり全員エンターテイナーなだけあって、リアクションがバラバラで楽しいです。最初から予想ができている人もいれば、タイミングがズレてボケ殺しをする人も。特にぽんぽこは、衛星ライトですら予想をしていなかったミラクルを起こして大混乱を招きました。
小ネタも含めて作りがよくできているので、ぜひこのワールドは視聴者も入れるようにしてほしいところです。ボタン押しまくりたいです。無茶しやがってって言いたいです。
衛星ライトのシュール系ギャグスタイルがよくわかる動画であると同時に、彼がなぜ色々な人から愛されているのかも伝わってくる楽しい動画です。

【お悩み相談 / 告知アリ】Vtuberならではのお悩みを解決⁉【ホロライブ / 星街すいせい】

さいたまスーパーアリーナでのソロライブを行い、これからもツアーが続くVアーティスト星街すいせい。そんなハードスケジュールの中でも、凝った企画をがっつり重めにやっていました。VTuberから悩みを送ってもらい、それに答えるという濃いお悩み相談です。

現在ホロライブに所属し、250万近い登録者がいて、「ビビデバ」が一億再生を越えるという大型Vアーティストになった彼女ですが、元々は個人でデビューしていました。このままでは続けられないという行き詰まりを感じて悩んでいた過去があるのは、彼女の配信を見てきたファンなら周知の事実だと思います。個人活動をしていたときの名前のまま、ホロライブ(正式にはホロライブの「イノナカミュージック」)に入れたのも、決して簡単なシンデレラストーリーではなくて、努力と根気で掴み取ったチャンスだったようです。彼女の情熱的な歩みを知っていると、この配信での発言が、彼女じゃないと出せない説得力に溢れているのがわかるかもしれません。
星街すいせいはVTuberの現状についてかなり詳しく、VTuberが2024年現段階で悩まされる数字の意味や、今続けるモチベーションの所在についても、きちんと俯瞰して洞察しているのが配信から伝わってきます。
アドバイスは抽象的ではなく、極めて現実的で具体性があるものばかりです。たとえば転生問題についても「再デビュー」という、自分とファンを捨てずにリセットする方法も勧めているのですが、これは本当に最近のVTuberの個人活動を見ていないと気づかないポイント。冷静で色々な可能性を示して視野を広げてくれる語り口は、アドバイスとしての力強さがあります。

さいたまスーパーアリーナで披露された新曲「AWAKE」のMVもアップされています。HipHopとジャージー・クラブのテイストに乗せて、重低音と星街すいせいの通るボーカルが心地いい作品で、自分を発見していくアニメーションの中、自由なギャルっぽさを持った星街すいせいの姿は新鮮です。

【VRChat】ある日森の中クマリンちゃんに出会った【火威青×宝鐘マリン 】#hololiveDEV_IS #ReGLOSS

VRChat歴が5年というベテランの火威青は、配信で意欲的にVRChatを活用しています。クマの姿の宝鐘マリン・クマリン(無言配信者)が3D化したということで今回コラボをしているのですが、特殊なことが起きないVRChatの良さがじんわりと伝わってくる配信になっています。

火威青はミラーを使った狂気のポッキーゲームBOOTHのクリエイター衣装の着用など、VRChatならではの「なんでもできる自由さ」を今までもしっかりと見せて、ファンを驚かせていました。
しかしクマリンとの配信は、クマリンと出会ってVR空間に一緒にいられるということ自体の素敵さ、それを見せられる配信の魅力を伝えてくれました。
今回の配信のいいところは、火威青が視聴者側に視線を向けているというより、クマリンと交流している生活の様子を視聴者が見ていることです。向こう(VR)の世界でこうやって過ごしている、というのを当たり前のものとして見せることで、より火威青とクマリンのバーチャルな命が可視化されたように感じられます。
直接会うのは無理ですが、このVRChatという空間には行くことができる、VRの住人になることができる、という魅力を改めて感じさせてくれる配信でした。

宝鐘マリンは特にVRChatをやりたいと強く望み続けていた1人。火威青のサポートによって、クマリンとSDマリンを引っ提げて、ソロ配信でもVRChatに降り立ちました。話によると彼女もVRChat内のプレイヤーを用いて視聴者と同時視聴をする、という普段の様子そのものを再現してみたいようです。
今後2Dの配信と、VRChatでの生活配信、両方がシームレスに見られるようになったら…と考えるとよりVTuber・キャラクターの解像度があがって、魅力が増していきそうです。

先日のハロウィンではホロライブの大規模VRChatコラボも行われており、白上フブキアキ・ローゼンタールパヴォリア・レイネのように普段の身体で参加しているメンバーもいました。こちらはどちらかというと非日常。わちゃわちゃちびっこ姿で飛び回るメンバーたちの幼稚園児感は、VRChatならではの楽しさがあります。

【LIVE】アメリカ大統領選・開票速報!勝敗のポイントを徹底解説!

「元戦場写真家」として世界の辺境情報や政治問題を真っ向から語るVTuber、旅野そら。政治を扱うVTuberはあまり多くなかったため、彼女の豊富な知識と語り口はSNSで大いに話題になりました。

この回はアメリカ大統領選についての解説と分析を軸にした、アメリカの現状がよくわかる配信でした。ものすごい分量の情報を整理してまとめ、ひとつずつ丁寧におさえながら、5時間近くトークを続けています。
トークにエンタメ性があり、スライドがポイントをおさえており、歴史的な部分まで順を追って説明しているので、ものすごく見やすいです。また見ておくべきテーマはそれぞれ区切ってまとめているので、アーカイブを見るときも章ごとに見ているような飲み込みやすさがあります。
アメリカの地域ごとの考え方や宗教的観点、対立していたふたりについてそれぞれの主張を比較しながら語っており、全体的にはフラットに整理しています。今回の選挙戦を考える際のひとつの見方として、知識として全体像がわかる配信というのは貴重です。

日本の衆議院総選挙の同時視聴解説も、そのわかりやすさと、すべてを網羅する知識量の豊富さでかなり話題になりました。どうしても話題として取り上げづらい部分が、VTuberというスタイルで語ることで、かなりとっつきやすいものになっています。7時間、深く広い知識が必要な内容を語り続けられる、というVTuberとしての才能も見逃せないポイントです。

【Original MV】ing!!!! / キョンシーのCiちゃん

キョンシーのCiちゃんの新作オリジナルMVは、ゴリゴリのロックチューンとパワフルなボーカルを活かして、自身の信念をぶちまける爽快な一本です。物語性のある勢い抜群なアニメーションが、パンチ強めにグイグイ押していく歌い方にぴったりマッチ。Ciが以前から得意とするボーカルスタイルがより一層強めに、進化してきたかのようにこちらのテンションを上げてくれます。

タイトルの「ing」は日本語の現在進行形の意味。過去を振り返るゾンビではなく、常に今を生きていく姿勢は彼女の普段の活動からもよく伝わってきますが、改めて今が最強、というのを提示してくれるのは、観ている側も応援しがいがあるというもの。胸を張って生きてくれるVTuberがいかに頼もしいかが、彼女のスタイルとこの楽曲を見るとよくわかります。

今回の衣装は生誕祭2024で発表されたものです。3Dでは彼女の、よく動き、よく叫び、かっこよく歌う様子が堪能できます。

【3DMV】ピリカラ feat.春日部つむぎ・春日部つくし

春日部つくし春日部つむぎがデュエットをする3DMVが公開されました。ふたりがどういう関係なのかを知っておくと、面白さがぐっと増します。
まず春日部つくしは埼玉を愛するVTuberで、現在も埼玉バーチャル観光大使として活躍しています。一方春日部つむぎは、合成音声ソフトVOICEVOXのキャラクター。デザインとCVを担当しているのが、春日部つくし本人です。現在ではずんだもんなどと並んでYouTubeの動画でよく使用されており、この「ピリカラ」という曲自体も、春日部つくしを使って作られた作品です。

しかも同じステージ(お料理)の上でダンスして歌う、というかなりレアな状況でのMVになっています。形式としてはVSinger花譜と音楽的同位体・可不のデュエットに近いかもしれません。本人だけど本人じゃない、他人だけど他人じゃない。声も同じだけど同じではないので、デュエットになったときの味わいはかなり独特で魅力があります。

本人のボーカルの透明感は、3Dライブ2024と、オリジナル新曲MVでも堪能することができます。歌でもトークでもとても聞きやすく心地よい彼女のクリーンな声質が、ライブ衣装とMVの映像でぐっと引き立てられています。

春日部つむぎは「Voicetic Fantasia 2024 ~共鳴探訪~ 」への出演も決定しています。合成音声ソフトCeVIOのキャラクターさとうささら、すずきつづみ、タカハシアマトと、姉妹ブランドVoiSonaの双葉奏音、京都府精華街の広報キャラクター京町セイカが出演するこのイベント、見せ方としてはバーチャル性が非常に高いイベントのようです。

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