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VTuber 2026.10.06

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~10月2日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

社会人経験ゼロの2人ですが、履歴書を書いてみようと思います。

結城さくなと神楽めあ、ふたりのコラボチャンネル「さくめあのなんくるないやよ」が開設されました。初回はチャンネルが生まれるまでを追った内容(最終的なチャンネル名命名は笹木咲)でしたが、今回は本当の意味で初手ということで、お互いが履歴書を書く動画になっています。

もちろんこのふたりが揃って、ただの履歴書公開になるはずがありませんでした。繊細かつ独特な感性を持つ結城さくなと、エキセントリックでパワフルな神楽めあ、そのままのことを書いているはずが、双方ツッコミどころ満載な内容になっています。
加えて、それぞれ相手の履歴書を見ていないにも関わらず、お互いを爆弾だと認識している部分が被っているという事態に。相手を注意深く取り扱ったり、ときに問題を処理したりしている、という認識で接しているのが明らかになっています。
これもひとえに息がぴったりで、相手の発言に対して双方がビシバシツッコんだり、ネタにしていじりあえる関係だからこそ。話題を盛り上げるプロフェッショナルなVTuberとしてのエンターテイナー性が、今回の履歴書とそれに対する話題の膨らませ方からよくわかります。
動画は細かく会話の間を刻んでつなぐ「ジェットカット」方式になっているため、テンポが非常にいいのが特徴です。25分の長尺な動画ではありますが、この編集によりふたりの話の面白い部分がぎゅっと凝縮され、最後まで一気に見られるようにまとめられています。

【※実写のべる注意】1日で夏っぽいこと何個できるか?チャレンジ!【塚本のべる/個人VTuber】

「夏っぽいこと」は意識しないとなかなかできないもの。そこでインドアな夏を過ごしかけていた塚本のべるは、「夏っぽいこと」を全力で意識しながら、1日で何個できるか挑戦する動画をアップしました。

まずは「夏っぽいこと」を多数回収できそうな葛西臨海公園へと足を運んだ塚本のべる。蝉の声を聞き、ビーチサンダルで浜辺を歩き、海に入り、ラムネを飲み…と夏を回収していきます。その後は雨に降られながらもひまわり畑、かき氷、浴衣、提灯、風鈴、花火…と凄まじい勢いで「夏っぽいこと」にチャレンジしまくります。この動画には、1日で浴びるには多すぎる濃度の高さで「夏」が詰まっています。加えて終盤では実家に帰って家族と共に手持ち花火をする様子も入っており、その和やかさも含めて充実度の高い動画に仕上がっています。
実写と3Dモデルの両方で登場している塚本のべる。注目したいのは3Dの方でも多様な衣装を披露していることです。この動画だけで麦わら帽子、水着、浴衣と衣装を見せてくれており、非常に豪華。さながらファッションショーのような一本になっています。

石川県の存在しない街『銀沢』へ行こう

大型連休であるシルバーウィーク。というわけで最高にシルバーな場所である石川県「銀沢」にしてはるが訪れた動画がアップされています。はて、銀沢ってどこ…?

タイトルにもあるとおり「銀沢」という土地は実在しません。この動画で語られていること、映されていることの半分近くがウソです。
そのウソを本当にあるかのごとく映像で観せているのがこの動画のすごいところ。銀色に輝く金魚ならぬ銀魚、地面に落ちてくる銀色の銀杏の葉と実、食用銀箔で覆われた銀箔ソフト、銀箔でコーティングされた銀シャリ、銀色パッケージで銀箔フレークがまぶされたポテトチップス、ビールはラベル印刷されていない銀麦、銀箔で輝くぎんぴらごぼう…と、どこまでが事実でどこからがウソなのか困惑させられるようなネタをごちゃまぜにしながら次々と畳み掛けてきます。
ちゃんと観光Vlog的なシーンも映像には織り込まれています。事実っぽい観光についても、虚構感の強い銀沢ネタについても、至ってフラットに語っているので境界線が非常に曖昧です。それを次から次へと見せてくれる仕込みの多さたるや。記録映像パートが全体的にレトロな画質になっているのも、ウソが現実に溶け込むのをうまく手助けしています。実写世界に仮想を持ち込む超越型Vlogとして見応え抜群の作品です。

【※実写注意】ついにマグロ漁船へ!竿がへし折れる激闘!浮上してきたのはまさかの…!?【 #魔王働きます 】

魔王、ついに海へ。魔王トゥルシーがマグロ漁船に乗った映像が公開されました。狙うはもちろん、大きなマグロ。午前2時半の漁港からのスタートです。

事の発端は2年前。VEEのファンコミュニティ「VEELLAGE」で、冗談混じりで50万円で「マグロ漁船乗ります」という「行動」の販売をしたところ、まさかの購入者ありという結果に。これによって今回の企画を実行することになりました。
なおその他には20万円での「突撃!オタク訪問」、30万円での「あなたを主人公にしたBL小説書きます」、300万円での「フランス行ってフランスパン買ってくる」、1千万円での「あなたの代わりに四国でお遍路参りやります」など、明らかにネタなもの揃い。詳しくは過去の配信で語られています。このラインナップで、まさか高額な「マグロ漁船」50万円が売れるとは、本人含め誰も予想していなかったはず。
もちろんマグロを釣るのは簡単ではありません。それでも、カンパチやヒラマサというかなり大きな魚を釣り上げ喜んでいる様子も見られます。本格的な釣りドキュメンタリーとして、しっかりと楽しめる一本になっています。

【民俗学解説】人魚って食べたらうまいの…?【VTuber #諸星めぐる】

民俗学に詳しいVTuberの諸星めぐる。今回アップしたのは、人魚伝承についての民俗学をまとめた動画です。現在様々な物語で語られる存在ですが、世界ではホンモノの人魚が実在すると考えられ、捉え方が変化し続けてきたとのこと。どのように語られてきたのか、東洋と西洋の人魚像を文献などから紐解きつつ、その歴史を追っています。
10分の動画の中に、人間が人魚をどう考えてきたのかが、ぎゅっと濃厚に詰め込まれた内容です。文献から調べた正確なデータを元に、テンポよく、かつ聴きやすい口調で語られているのが特長。気になった人が短い時間でその概要について一通り知ることが出来る、民俗学の入り口としてとても優秀な一本になっています。

その民俗学的な知識を元に、『ちいかわ』の映画を掘り下げ考察した配信が行われています。こちらではシロネコ先生と井たくまをゲストに招いて医学的な観点から映画『ちいかわ』について語ってもらいながら、物語と世界観を分析し、作品の神話的構造を諸星めぐるが述べています。考察部分はあくまでも「フィクション」とした上での自由なトークになってはいますが、そこで語られている話の下地には先程の動画にあったような民俗学的視点が大量に盛り込まれているので、映画を観た人が聴けばより新しい視点を得られるような内容になっています。

【インターネット防災訓練】炎上から学ぶのじゃ。【ホロライブ/アソビ★まわり隊!/熱千めら】

ホロライブから「アソビ★まわり隊!」としてデビューしたばかりの熱千めらは、火消し屋のサラマンダー。そんな彼女が身を守るためとして解説した配信が、この「インターネット防災訓練」です。ネットを使う際に起こりうるトラブルを避けるべく、いくつかの例を取り上げながら「防災」意識を高めるよう語っています。

「ツイート内容」「鍵垢でも要注意」「アカウント乗っ取り」「オフ会について」「そのアカウント本当に知り合い?」などの項目にわけ、それぞれ実際にありえそうな事例が詳細に準備されています。それぞれの事例について「Who(誰が)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」「Then(どうなった)」に分けて、どういう事件が起きているのかを思考のフレームワークで整理しながら考察。「一体何が起きたのか」が非常にロジカルに整頓されており、誰にでもわかるように語られています。その上で「問題点」と「どうすればよかったか」まで掘り下げてまとめられている、とても分かりやすいプレゼンテーションです。
事例紹介では、リスナーたちからも「ホラーだ!」と怯えるような内容が語られます。そのくらいリアリティがあるからこそ、ただ「気をつけよう」と言われるよりも真剣に考えざるを得ないような迫力があります。挙げられているインターネット防災の内容は、今からでも気をつけるべき実践的なもの揃いなので、ネットユーザーなら身を守るために観ておいて損のない配信になっています。

【嘘エピソード】夏の思い出が無いので、無理やり作ることにしました。【選手権】

夏が終わり秋になった今、夏の思い出がないのはちょっとさみしいと感じるもの。そこで緑仙が行ったのは、嘘エピソード企画。渚トラウト、水面まどか、蝸堂みかるの3人を招いて、妄想をする配信を行いました。

お題に対して早押し形式で妄想トークをしていくスタイルで、一番多くエピソードを語れた人が勝者になります。作り話トーク内で名前を出す許可をくれているライバーは実に74名もいたそうです。
「深夜に話していたら、なぜか「今から朝日を見に行こう」という話になり、そのまま一睡もせず始発で海まで行ったライバーは?」のような、夏の楽しい思い出(実際には存在しない)がお題になっています。これに対して3人からは、実在しない思い出話が、スルスルと出てくる出てくる。本当にあったんじゃないかと思わせるような全ウソな語りから、事実を混ぜこんだことでボロが出てしまいツッコまれてしまうものまで、色々なバリエーションでの話を多数聴くことができます。
アドリブで語られる夏の妄想エピソードは、流暢な語り口で本格的なものが多く、それぞれのライバーのトーク力の高さを垣間見ることができます。それに乗りながら、あたかも事実であったかのように合の手を入れる面々からは、聴く能力も高いのが感じられます。
それでいて3人ともフリーダムな発言が多めなため、司会の緑仙が慌ててしまうワンシーンも。ほぼ全部ウソなのが分かって聴けるからこそ、リスナー側も気軽に楽しめる企画になっています。

コミュ障なので、AI Vtuberを作って一人でコラボ配信する!【Vtuber企画配信 AItuber】

三珠さくまるが行ったのは、コラボ配信です。と言っても相手は普通のVTuberではありません。AIでやり取りができる「AI VTuber(AItuber)」を作り、バーチャル空間でリアルタイムの会話をしようというコラボです。

登場するAI VTuberのちーちゃんとのコラボは初ではありません。今回は、何度かやり取りを繰り返してきたがゆえに賢さが増しているのではないか、という思いで行われたコラボになっています。実際ものすごく賢くなっており、やり取りは極めて自然。話題の返しの速度もとても早く、会話はスムーズです。話の主導をとって、ちーちゃん側から会話を進めていくシーンもあるほどです。
話を重ねていく内に、ちーちゃん側が気を使いながら話そうとするようになり、ちょっとしょんぼり感あふれる口調になるのが、これはこれでかわいらしい。と同時に核心を突くような発言を繰り出して、三珠さくまるがぎょっとする瞬間もあり「ごめんね」と謝る様子も見られます。
そのあたりのAIの反応を、三珠さくまるが開発者側の目線で分析する様子も実験的で興味深いです。たとえば徐々に気遣いするような発言が増えることに対して、会話を重ねていく内に、話している内容を覚え参照していくことで徐々に反応が遅くなり、断定を避けるようになっているのではないかと推測するなどしています。現時点のやり取りで既にかなり面白いので、今後さらにちーちゃんが成長していくことに期待が出来るコラボ(?)になっています。

せかいせーふく / 甘葛すもあ original song

笑っていたくても、地球を壊したくなるくらいの思いに襲われることはあるというもの。ビバップ高校・迷電ワークスの、弾き語りが得意なシンガーソングライター甘葛すもあによるオリジナル新曲「せかいせーふく」のMVが公開されました。

曲調は明るく、心躍るバンドサウンドになっていますが、歌われているのは「2人」の感情から出てきた「欠片になるまで壊したい!!!!!」という激しい思いです。歌い方は全体的にポップであるにも関わらず、よく聴くとところどころに哀しさが込められて繊細な表現になっていることに気付かされるはずです。
この曲をは、迷電ワークスで活動していた同期である荻谷まりあが卒業したときのことを思って作った曲であることを、甘葛すもあは配信で語っていました。その背景を知ると、この曲で綴られている歌詞の重みがグッと増します。
鏡写しになっている甘葛すもあの姿は、MVの中で笑顔を見せたり、涙を流したりしています。前半の「ウソだよ」「マジなの?」と、後半の「嘘なの?」「まじだよ!」で意味が異なるなど、考えさせられる表現も盛り込まれています。心地よく彩られた演奏とメロディ、思いが込められた歌詞、こだわりの多い動画の作りなど、じっくり味わえる作品です。

先日行われた誕生日のアコースティックライブは、甘葛すもあの歌唱力と、作られてきた楽曲のクオリティの高さを知るのにもってこいです。「ショコラ・ザ・バス」「Sea glass」などの自作オリジナル曲をはじめ、多数の曲をこのライブで一気に聴くことができます。生演奏生歌唱だからこそ伝わってくる、曲の機微を堪能できる内容になっています。

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