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VRChat 2024.09.30

ホロライブ・火威青がVRChatで3D配信 11点トラッキング環境を揃えて実施

ホロライブプロダクション「ReGLOSS」のVTuber火威青さんが、VRChat上で3Dお披露目を行いました。その際、実は本格的なVRChatユーザーであることを明らかにして注目を集めています。


火威青 YouTube配信より引用。部屋は販売モデルの改変で、ファンアートが飾られている)

火威青さんは、2023年9月にhololive DEV_ISよりデビューした5人組VTuberユニット「ReGLOSS」のメンバーのひとり。自身をイケメンと称しながらユーモアに溢れたトークを繰り広げており、「青くん」の愛称でファンやホロライブのメンバーから親しまれてきました。

デビュー1年を迎えたReGLOSSは、5人同時の3Dお披露目ライブを開催しており、それぞれライブ衣装と通常衣装の3Dモデルを公開しました。ただし、他のホロライブのメンバーのように個別の3Dお披露目ライブはないため、メンバーたちはそれぞれライブ後に「おうち3D※」にて3Dモデルを配信で披露。そんな中、火威青さんはVRChat上での配信を決行することになりました。

※おうち3D・・・ホロライブの配信形態のひとつ。スタジオにいなくても、VTuberたちが自宅で3D配信ができるようになる。

火威青さんはグレーの壁紙にブルーをあしらった部屋で配信をスタート。一見すると一般的な3D配信のようですが、実はVRChat空間からの配信となっており、部屋はBOOTHで販売されているものをホロライブスタッフが改変したのだそうです。また、置いてあるぬいぐるみもBOOTHで販売されています。

この配信自体、火威青さんの持っているVR環境で行っており、11点をフルトラッキングするデバイスで今回の配信を実施したとのこと。火威青さんはVRChat歴5年以上のユーザーで、Meta Quest 3とHaritoraXワイヤレス、そしてカバー社スタッフのサポートのもとVRChat配信を行っているそうです。初代Oculus Quest(Meta Questの旧名称)のときからVRを始めており、古参ユーザーであることにファンは驚いていました。

これまでVRChatでは無言状態でリアルの友人と遊んでいましたが、今後はVRテーマパークを作りたい、Vketに出店したい、コラボモデルのVRヘッドセットが欲しいという夢を掲げているそうです。月曜には、VRChat内で3Dライブ振り返りをする他、ファンにおすすめのワールドを尋ねています。

https://www.youtube.com/live/Cyaz5VVekCY
火威青さんの初回VRChat配信はこちら。

VRChatとVTuberの関わり

ホロライブではロボ子さんワトソン・アメリアさんが、早い段階でVRChat配信を実施。特に、3Dアバターでの配信の機会のなかったホロライブENのメンバーは、比較的早い時期からVRChatでミニバーチャルライブを実施したり、特設ワールドをファン向けに期間限定で公開したりと、積極的に活用していました。また、2023年10月には、ハコス・ベールズさんがVRChat公式のバーチャル・ナビゲーターに就任するなど、会社間でも関係性を構築しています。ホロライブを運営するカバー社は、独自のゲーム系メタバース「ホロアース」を現在制作中であり、メタバース事業にも強い関心を持っていることが以前から知られています。

大手VTuber事務所にじさんじでは、椎名唯華さんたちがバーチャルイベント「SANRIO Virtual Festival 2024」の企画に出演するなど、プロモーションでVRChatを活用した例があります。また、英語圏のにじさんじENユニット「Luxiem」が、公式ワールドをお披露目したりと活用されています。

企業所属以外のVTuberでは、ぽんぽこさんとピーナッツくんが、クリエイターたちと共に公式ワールド「ぽこピーランド」を発表。VRChatの名物ワールドとして人気となっており、最近では、ストリーマーのスタンミさん、ゲーム実況者の弟者さんと、ランド内でコラボ配信に活用されています。またクリエイターの手によって季節ごとにイベントが実施されるなど、息長く運用されています。

VTuberがVRChatを中心に活動するケースも増えており、VRChat配信はさらなる裾野の広がりを見せています。

(参考)火威青 YouTube配信


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