アメリカのVR/AR専門投資ファンドThe Venture Reality Fundは、同ファンドが継続して作成している業界マップ「VR Industry Landscape」の2017年第1四半期版を公開しました。この業界マップは、VR業界を上からコンテンツ、プラットフォーム・ミドルウェア、ハードウェアの3層で分類したものです。
最大の成長を見せたのはコンテンツ分野
今回の業界マップでは、掲載企業数が40%増加しました。その中で最も増えたのはコンテンツ分野です。
特に成長が顕著に見られたのは、ゲームやエンターテイメントの分野で、2倍に成長したという結果が出ています。ゲーム大手企業だけでなく、起業したばかりの比較的小さなベンチャー企業などでも成長が見られているとのこと。
施設でVR体験が可能なロケーションベースの分野では、日本のVR ZONE(バンダイナムコエンターテインメント)、セガや韓国のSkonecなどが追加されています。
盛り上がりつつある、医療や教育、報道でのVRの活用
医療・福祉や教育、さらにはジャーナリズムなどの分野でもプレイヤーが増えつつあります。VRを使った広告宣伝や分析などに取り組む企業も増えてきました。
360度ビデオなどのVRコンテンツも成長
360度ビデオや写真などのVRコンテンツ開発、3D音響に関わる企業も増えています。
VRが世界に広がるためのインフラもさらに展開
VRのインフラも大きく拡大しています。HPやLenovoなどのメーカーを巻き込み、Windowsも独自のVRプラットフォームWindows Mixed Realityを発表しました。
The VR Fundでは、これまでもAR業界マップ「AR Industry Landscape」やヨーロッパのVR業界を俯瞰できる「European VR Industry Landscape」を公開しています。
「VR Industry Landscape」の詳細は、公式サイトより見ることが可能です。
(参考)
Global VR Industry Grows 40% Over Last Quarter
http://www.vrfocus.com/2017/03/global-vr-industry-grows-40-over-last-quarter/ (英語)
※Mogura VR は、VRFocusとパートナーシップを結んでいます。