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ゲーム・アプリ 2021.07.11

今週の気になるVRゲームニュースまとめ(7月4日~7月10日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は7月4日~7月10日の関連ニュースが対象です。

目次

1. 魔法体験シミュレーター「Waltz of the Wizard」大型アプデ配信
2. 映画「ブレア・ウィッチ」原作VRホラーゲームのOculus Rift版が発売
3. VRヴァイキングリズムレース「Ragnarock」のQuest版が発表
4. アニメVRシューター「YUKI」発売日が決定、Quest版は先行予約受付中
5. VR版SEKIROこと「Until You Fall」の国内PSVR版が発売
6. 本格VRサッカーゲーム「Rezzil Player 21」のQuest版が2021年夏に発売予定

魔法体験シミュレーター「Waltz of the Wizard」大型アプデ配信

Steam、Oculus Store(Quest / Rift)で配信中の魔法体験シミュレーター「Waltz of the Wizard(Waltz of the Wizard: Extended Edition)」の大型アップデート「Natural Magic」が2021年7月7日より配信開始となりました。

「Waltz of the Wizard」は、魔法使いの工房で色々な魔法を自由に使って楽しむVRシミュレーター。2016年にSteamで無料デモとして公開された後、複数のゲーム要素をプラスした有料版「Extended Edition」が2019年に発売されました。合わせるようにOculus Quest、海外限定でPlayStation VR(PSVR)版も発売されています。

今回の「Natural Magic」では、最新の「魔法物理エンジン」を新たに実装。マイク入力も活用可能な自然な動作によって、魔法を唱え、制御できるようになります。さらに失われたアーティファクト回収に挑む40階建ての要塞、様々な秘密が隠された魔法の塔、不思議な中庭といった新たなフィールドも追加され、遊びの幅が広がっています。

開発のAldin Dynamicsによれば、今後も新技術と新コンテンツ、新機能を追加するアップデートを予定しており、現在開発中とのこと。

また、今回のアップデートと同時にタイトル名も「Waltz of the Wizard: Natural Magic」へと変更されたほか、価格もSteamは税込2,050円、Oculus Storeは税込1,990円へと値上げされました。Aldin Dynamicsいわく、アップデートで追加されたコンテンツの物量などを踏まえた判断とのことです。なお、既に本作を持っているプレイヤーは今回のアップデートを無料で受信できます。

(参考)UploadVRSteamコミュニティOculus Store(Developer Post)

映画「ブレア・ウィッチ」原作VRホラーゲームのOculus Rift版が発売

ホラー映画「ブレア・ウィッチ」を原作とするVRゲーム「Blair Witch: VR Edition」のOculus Rift(Rift S)版が2021年7月7日、Oculus Storeで発売されました。価格は税込2,990円。日本語に対応しています。

「Blair Witch: VR Edition」は、日本では2020年にPlayStation 4、Nintendo Switchで発売された「Blair Witch(邦題:ブレア・ウィッチ 日本語版)」をVR向けに1から再構築した作品。2020年10月7日、Oculus Quest/Quest2向けに「Blair Witch VR: Quest」と題される形で発売されました。

本作はそんなQuest版を元にした事実上の移植。ストーリー、ゲームプレイ部分も共通で、プレイヤーは主人公エリスに扮し、森で消息を絶った少年を捜し出すため、愛犬バレットと共に探索を繰り広げていきます。
操作もQuest版同様、引き出しやドア、門を直接動かしたり、手を動かしながら枝を折るといったVR向けの直感的なスタイルを採用。バレットにアイテムの匂いを嗅がせたり、撫でたりできる交流機能のほか、探索を妨害するクリーチャーにも新種が追加されています。Rift版特有の特徴としては映像面の強化があり、Quest版のOculus Quest 2プレイ時に近い高精細な映像で楽しめるようになっています。

また、英メディアVRFocusの報道によれば、今夏にはPlayStation VR(PSVR)版の発売予定とのこと。反面、Steam向けのPC版については執筆時点で報道がなく、発売されるかは不明です。

(参考)VRFocusUploadVR

VRヴァイキングリズムレース「Ragnarock」のQuest版が発表

2020年よりSteamで早期アクセス版が発売中のVRリズムレースゲーム「Ragnarock」のOculus Quest/Quest2版が発表されました。発売日は執筆時点で不明です。合わせて2021年7月15日より、Steamで製品版が販売開始となることも発表されています。

「Ragnarock」は北欧神話の世界を舞台にしたVRリズムレースゲーム。プレイヤーはヴァイキングの船長として船頭に立ち、リズムに合わせて太鼓を叩きながら部下たちを鼓舞し、ライバルたちとの海上競争を繰り広げていきます。

特色はリズムアクションとレースゲームを組み合わせたシステムで、双方のジャンルが持つ爽快感と緊迫感が融合した独特な遊び心地を実現しています。
ゲームモードもシングルに加え、最大6人のプレイヤーが参加可能なオンライン対応のマルチプレイを収録。楽曲もロックにメタルと、その設定に相応しい躍動的なラインナップを収録。プレイヤーが独自に楽曲を追加できるカスタムサウンドトラック機能も搭載しています。このほか北欧神話を題材としながら、何故か宇宙にまで飛び出してしまう原典完全無視の荒唐無稽な世界観も大きな見所です。

なお、Quest版の発売時期は執筆時点で不明。また、Steamでは7月15日の早期アクセス終了に伴い、値上げが予告されています。もし、興味をお持ちの方はお早めに購入を。

(参考)VRFocusSteamコミュニティ

アニメVRシューター「YUKI」発売日が決定、Quest版は先行予約受付中

「Pixel Ripped」シリーズで知られるARVORE Immersive Experiencesが開発中の新作「YUKI」が2021年7月22日にSteam、Oculus Storeで発売されます。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Oculus Quest/Quest2。Quest版に関しては先行予約が開始されており10%割引価格の税込1,790円で購入可能です。

「YUKI」はアニメキャラクター「YUKI」のフィギュアを手にした少年によって誕生した空想世界を舞台に繰り広げられる、VRシューティングゲーム。プレイヤーは「YUKI」本人を自機として操縦し、熾烈な空中戦に挑みます。
任天堂の「スターフォックス」が連想される3Dスクロールで展開される本編、遊ぶたびにステージの構造が変化する自動生成システムが特徴。元はVRアーケードプラットフォーム「SpringboardVR」向けに発売された「YUKI スーパーメカ」で、それを家庭用ヘッドセット向けにリメイクし、世界観及び演出周りの強化を施したものになります。

今回の発売に合わせ、最新の紹介映像も公開。なお、対応言語は英語のみで日本語には未対応。また、PlayStation VR(PSVR)版も発売予定ですが、既報通りPC、Quest版の後になります。詳細な発売時期は執筆時点で未定。今後の発表が待たれます。

(参考)VRFocus、Oculus Store

VR版SEKIROこと「Until You Fall」の国内PSVR版が発売

VR剣戟アクションゲーム「Until You Fall」の国内PlayStation VR(PSVR)版が2021年7月7日より、PlayStation Storeで販売開始となりました。価格は税込2,750円。プレイに当たってはPlayStation Moveモーションコントローラ2本が必須となります。

「Until You Fall」はローグライク、ハックアンドスラッシュ要素を持ち合わせたVR剣戟アクションゲーム。プレイヤーは「ロカー王国」に迫り来る侵略者を撃退すべく、騎士となって死闘を繰り広げていきます。

ローグライク特有の1度の失敗が許されないシビアなゲームバランス、一進一退の攻防が熱い戦闘シーンが特色。2019年8月に早期アクセス版がSteamで発売され、遊んだプレイヤーからはフロム・ソフトウェアの「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」のVR版との声もあがりました。2020年10月に製品版へのアップデートが実施され、後にOculus Quest/Quest2版も発売。PSVR版も同時期に海外向けに発売予定であることが報じられていました。

なお、他のPC、Quest版同様、ゲーム内の言語は英語のみ。日本語には未対応です。

ソフトウェア概要

タイトル

Until You Fall

発売・開発元

SCHELL GAMES

対応プラットフォーム

PlayStation 4、PlayStation 4 Pro、PlayStation 5

対応コントローラ

PlayStation Moveモーションコントローラ(※2本必須)

プレイ人数

1人

価格(税込)

2,750円(PlayStation Store

CEROレーティング

B(12歳以上対象)

(参考)PlayStation Store

本格VRサッカーゲーム「Rezzil Player 21」のQuest版が2021年夏に発売予定

VIVEトラッカーを足に装着し、プレイする本格派のVRサッカーゲーム「Rezzil Player 21」。そのOculus Quest/Quest2版「Rezzil Player 22」が2021年夏に発売予定であることが発表されました。


(前作「Rezzil Player 21」はSteamで無料配信中)

前作に当たる「Rezzil Player 21」はプレミアリーグなど、世界の一流サッカー選手指導のために使用されているシミュレーション技術を採用したVRサッカーゲーム。プレイヤーは足にVIVEトラッカーを装着し、実際にボールを足で捉えてキックを放ってゴールネットに叩き込むという本物さながらの動作で様々な課題、ドリル(※シュート、パスなど体得したい技術のテーマを切り取って反復練習をすること)に挑戦していきます。

Quest版「Rezzil Player 22」はトラッカーがない点を踏まえ、反応速度、ヘディングに焦点を当てた作りへと一新。「Headers」、「Hoops Vision」、「Reaction Wall」と称された3つのモードごとに用意されたゲームを通し、一連の動作を練習し、鍛えていきます。全モードには専用のオンラインリーダーボードがあり、世界中のプレイヤーとの高得点争いが可能。また、前作「Rezzil Player 21」同様にボール、シューズはアディダス(Adidas)製の本物で、それらを活用したプレイヤー好みのカスタマイズも楽しめるようになっています。

開発のRezzilは英メディアVRFocus向けに、「この「Rezzil Player 22」はこれまで開発したものの中でより難しく、早く、強く、スマートなVRサッカーゲーム(トレーニングゲーム)になっています。」と、コメントを寄せています。さらに製品版発売後にもアップデートによるゲームモード追加が予定されているとのこと。基本無料の「Rezzil Player 21」とは打って変わり、有料アプリの形での発売になりますが(※価格は日本円で税込1,650円を予定)、サッカー好きには要注目の新作です。

(参考)VRFocus


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