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業界動向 2020.10.22

HTCの“正体不明”ヘッドセットが確認される。VIVE Focusの新バージョンか

アメリカの連邦通信委員会(FCC)の報告書から、新たなHTC製のヘッドセットが確認されました。書面ではブランド名が「VIVE」となっており、添付図などから一体型VRヘッドセット「VIVE Focus」の新バージョンではないか、と予想されます。

FCCは、米国の通信法・規制を実施する政府機関です。通信や電波の利用を管理しており、例えばWi-Fiなどを使用する製品は、発売前にFCCからの認可を受ける必要があります。

添付図はVIVE Focusのものと同一、新バージョンか

今回確認されたヘッドセットのFCC IDは“ 2Q9R100”。報告書が提出されたのは2020年9月ですが、公開されたのは10月第3週です。またこのヘッドセットは、2020年8月にテストラボへ送付されたことが示されています。

FCCはこのVRヘッドセットを“新型”として扱っていますが、現在販売されているVRヘッドセットのマイナーチェンジ版である可能性も残されています。米メディアRoad to VRは、製品におけるFCCラベルの位置を示すために使用されている図が既存のVIVE Focusと同じであることを指摘、「一体型VRヘッドセットである『VIVE Focus』のアップグレード版ではないか」と考察しています。

さらにRoad to VRは、このVRヘッドセットは「Oculus Quest 2」にも搭載されているチップセット「Snapdragon XR2」搭載バージョンの可能性もある、とコメントしています。

完全な新型の可能性も?

もうひとつ考えられる可能性は、HTCが2020年初頭にティザー画像を公開した、次世代一体型VRヘッドセット「Project Proton」です。Road to VRによれば、現在HTCに対して、公開された報告書について問い合わせ中とのことです。


(2020年2月に発表された、Project Protonのコンセプトデザイン)

(参考)Road to VR

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