HTCは、VRデバイスやPCの接続方法「VirtualLink規格」のコンソーシアムに参画することを正式に表明しました。USB−Cを使う業界標準の接続方法を導入し、VRの普及を推進していきます。
USB Type-Cコネクタのみで接続
「VirtualLink規格」は、多種複数のコードやコネクタを使用することなく、単一の高帯域USB Type-Cコネクタのみで接続を可能にする、オープンな業界標準です。2018年7月、Oculus、Valve、マイクロソフト、及び半導体メーカーのNVIDIAとAMDの5社が参画・推進する業界コンソーシアムが発表しました。VR導入における「接続」という課題を緩和することで、VR設定の簡素化とセットアップスピードの改善を実現します。
HTCの米国部門ゼネラルマネージャーのダニエル・オブライエン氏は、「VirtualLinkに参画することで、我々は今後のVR製品の接続標準を定めていくだけではありません。VRで何をできるか、という将来像を描いていく、重要な役割を果たすことができます」と話しています。
VRをより多くの人に
接続の標準化に加えてこの規格に期待できるのは、VR利用者の拡大です。デスクトップのゲーミングPCだけでなく、将来的にはノートPC、タブレットといったUSB-C対応の幅広いデバイスでVRを利用可能になると考えられています。
コンソーシアムの代表を務めるNVIDIAのRambod Jacoby氏は、「HTCを当コンソーシアムに迎える事ができてワクワクしています」と話しました。そしてVirtualLinkについて、「ハイスペックの(VR)体験に必要なコードを簡素化することに加え、次世代のVRを、さらに多くの人に、よりアクセスしやすいものにします」と説明しています。
VR/AR業界の「標準化」に関する取組としては、他にも様々なVR/ARプラットフォームでのデバイス・アプリ間の仕様を標準化する”OpenXR”があります。
(参考)VIVE Blog