VRデバイスとPCを接続するアプリ「Virtual Desktop」に、最新のソフトウェア・アップデートが導入されました。今回の更新では、パススルー(現実の周囲を映像で確認するシステム)機能の拡充や、一部VRヘッドセットで高ビットレート設定を使用した際のレイテンシ(データ転送の遅延)短縮といった改善が行われています。
「Virtual Desktop(Quest版)」では、以前からMeta社のシステムを活用した、PCのキーボード部分をパススルーで表示する機能が使用できましたが、今回実装された“デスクパススルー”機能を使うことで、キーボードに加えて机に置いたマウスやゲーム用コントローラーなどを、ヘッドセットを着用したまま見られるようになりました。
また、高ビットレート設定のレイテンシ短縮は、Meta Quest 3やQuest 3S、Pico 4 Ultraといった「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載したVRヘッドセットで有効です。HEVCやAV1(最大200Mbps)、 H264(400Mbps以上)で、約30%ほどレイテンシが短縮されるとのこと。 開発者のGuy Godin氏は、「高ビットレート環境下で数ms、約5msから6msほど短縮されます」とコメントしてます。
なお今回の更新では、新たなバーチャル環境「First Class」も導入されました。航空機のファーストクラス座席がイメージされた空間で、落ち着いた狭い空間に設置された座席の正面にスクリーンが表示される作りになっています。
(参考)UploadVR
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