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企業動向 2024.11.29

超高解像度XRデバイスのVarjo、NVIDIAなどから追加調達 日本企業も参加

フィンランドのXR企業Varjoが、最新投資ラウンドにおいて追加調達を実施しました。本調達にはNVIDIAや西川コミュニケーションズを含む戦略的らが参加。VarjoのXRハードウェア・ソフトウェアの普及加速と3Dスキャンサービス「Teleport」の商用化を目指します。

本調達は、最新の調達ラウンドに追加投資されました。Varjoは既存の投資家に加え、NVIDIAやBeyond Capital、西川コミュニケーションズ等の投資家から出資を受けました。NVIDIAはVarjoの技術に高い関心を示しているとみられます。VarjoのCEO・Timo Toikkanen氏は、「NVIDIA の高速コンピューティング プラットフォームでは、没入型テクノロジの可能性の限界を押し広げ、ワークフローを仮想環境に持ち込む最も要求の厳しい産業ユーザーに比類のないエクスペリエンスを提供できます」と述べています。

また日本企業の西川コミュニケーションズも投資に参加。同社はVarjoの高解像度XRヘッドセット「XR-4シリーズ」を日本で販売しています。

今回の調達で得られた資金は主に、3Dスキャンサービス「Teleport」の拡大と、XRデバイスおよびソフトウェアの研究開発に充てられる予定です。同社が開発した、スマートフォンだけで5〜10分という短時間で高解像度の3Dモデルを生成できるTeleportは、トレーニング、建築プランニング、リモート作業支援などの幅広い分野での活用が期待されています。同社は「AIと機械学習の最新の進歩を活用して、現実と仮想の区別がつかなくなる未来を実現する製品とサービスの開発を継続します」とコメントしています。

Varjoは2016年に設立され、産業向けVR・AR・MRヘッドマウントディスプレイの製造で知られる企業です。独自技術により、人間の目に匹敵する解像度を実現。防衛、航空宇宙、自動車、医療など幅広い事業分野で高い技術力を評価されています。

(参考)Varjoプレスリリース


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