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VALVE INDEX 2019.11.23

ValveのVRヘッドセット「VALVE INDEX」日本発売、最新情報まとめ(2019年10月版)

PCゲームプラットフォームSteamを運営するValveは、2019年6月に発売したPC向けVRヘッドセットVALVE INDEX(バルブ・インデックス)」の国内発売を決定しました。

本記事では、VALVE INDEXの特徴やスペックなどを改めて解説するとともに、国内価格や販売情報なども合わせて紹介します。

目次

1.VALVE INDEXとは
2.VALVE INDEXの注目ポイント
2-1.解像度やリフレッシュレート
2-2.5本の指を認識するコントローラー
2-3.耳に密着しないヘッドホン
3.VALVE INDEXの価格・購入方法
4.VALVE INDEXの製品スペックやPCの要求スペックは?
5.他のPC系VRデバイスと比較するとどう?

VALVE INDEXとは

VALVE INDEXは、Valveが開発したPC接続型のVRヘッドセットです。2019年3月末に発表され、同年6月28日に海外発売されました。ValveがHTCと共同開発したVRヘッドセット「HTC VIVE」のように他社との提携によるものではなく、Valve独自のデバイスとなります。

大手PCゲーム配信プラットフォームによる独自デバイスであること、またVRユーザーにとって魅力的なスペックを備えていることから、大きな話題となっていました。日本は発売時点での販売対象国に含まれていませんでしたが、11月22日、日本発売が決定したことで再び注目が集まっています。

VALVE INDEXの注目ポイント

解像度やリフレッシュレート

Indexの解像度は1,440×1,600(両目2,880×1,600)、最大144Hzのリフレッシュレートを持ち、一般向けに販売されているPC向けVRヘッドセットの中でもトップレベルの性能です。リフレッシュレートは80Hz、90Hz、120Hz、144Hzと多くのバリエーションに対応しており、Valveの担当者によると「PCの性能によって変化する」とのこと。

ディスプレイはフルRGBのLCD(液晶)を採用、視野角はHTC VIVEやOculus Riftよりも20度広い130度。さらに物理的なIPD(※)調整機能も備えています。

(※IPD……瞳孔間距離/InterPupillary Distanceの略。両目の瞳孔の間の距離のこと。VR体験において、瞳孔間距離とレンズの間隔がずれている場合、眼精疲労等の原因になりうると考えられている。調整できると嬉しい項目)

5本の指を認識するコントローラー

VALVE INDEXの新型モーションコントローラー「VALVE INDEX コントローラー(旧名称:Index VR Controller(s), Knuckles)」は、コントローラーに搭載されたセンサーで体験者の5本の指の動きをトラッキングできます。特定の指を曲げたり1本づつ動かしたりといった自然な動作が可能です。コントローラーは布製のストラップで手と固定する仕組みになっており、コントローラーを常に握っている必要はありません。

VALVE INDEX コントローラーは30以上のVRゲームに対応(2019年7月時点)、既存のVRゲームでも遊ぶことができます。また、Index以外のSteamVR対応ヘッドセットとも使用可能です。

「VALVE INDEX コントローラー」の体験レポートはこちら。

耳に密着しないヘッドホン

VALVE INDEXのスピーカーは耳に密着させず、やや離れている「オフイヤー・ヘッドフォン」が採用されています。体験者の頭と耳の形状を問わず、自然かつ立体的に音響を提供するようにデザインされています。

VALVE INDEXの価格・購入方法

VALVE INDEXの製品ラインナップは以下の5つ。一式揃った「VALVE INDEX VRキット」や、ヘッドセット・コントローラー・ベースステーションそれぞれを単体で買えるラインナップも存在します。

(※各種電源ケーブルなどの同梱物については、下記表では省略しています)

ラインナップ名

内容物

メーカー希望小売価格(税別)

VALVE INDEX VRキット

・VALVE INDEX ヘッドセット×1
・VALVE INDEX コントローラー×2(左右1つずつ)
・VALVE INDEX ベースステーション×2

125,800円

VALVE INDEX ヘッドセット+コントローラー

・VALVE INDEX ヘッドセット×1
・VALVE INDEX コントローラー×2(左右1つずつ)

94,800円

VALVE INDEX ヘッドセット

・VALVE INDEX ヘッドセット×1

62,800円

VALVE INDEX コントローラー(左右セット)

・VALVE INDEX コントローラー×2(左右1つずつ)

35,800円

VALVE INDEX ベースステーション

・VALVE INDEX ベースステーション×1

19,800円

また、「VALVE INDEX」の予約受付サイト、販売店舗は以下のとおりです。

web通販

Steam
Degica FAN

店頭販売

・株式会社サードウェーブ(ドスパラ)
・株式会社ProjectWhite(ツクモ)
・株式会社ユニットコム(パソコン工房・グッドウィル)
・株式会社ZOA(ZOA・OAナガシマ・パソコンの館)

VALVE INDEXの製品スペックやPCの要求スペックは?

VALVE INDEXのスペック、および使用する際のPCへの要求スペックは以下の通りです。

VALVE INDEXのスペック

ディスプレイ

1,440×1,600×2(2,880×1,600)
フルRGB、LCD

フレームレート

80Hz / 90Hz / 120Hz / 144Hz

視野角

最大約130°

IPD調整

58mm~70mm(物理調整)

接続

USB 3.0、DisplayPort 1.2、12V電源

トラッキング

SteamVR 1.0および2.0

オーディオ

ヘッドホン一体型、マイク搭載

フロントカメラ

ステレオRGBカメラ 960×960

要求スペック

Indexに接続するPCの要件を満たしているかどうかは、Steam内のIndex製品ページにある専用アプリで簡単に確認できます。チェック方法は「準備はOK」をクリックして専用アプリをダウンロードし、アプリ起動後「Check」を押すだけで完了です。

最低要件

推奨要件

OS

Windows 10、SteamOS、Linux

Windows 10、SteamOS、Linux

プロセッサー

デュアルコア(ハイパースレッディング含む)

クアッドコア以上

メモリ

8GB以上

8GB以上

グラフィック

・NVIDIA GeForce GTX 970以上
・AMD Radeon RX 480以上

NVIDIA GeForce GTX 1070以上

USB

・DisplayPort 1.2以上
・USB2.0以上
(※HDMI不可)

・DisplayPort 1.2以上
・USB3.0以上(ヘッドセットのカメラを利用したパススルー用)

他のPC系VRデバイスと比較するとどう?

Indexの比較対象となる現行のPC向けVRヘッドセットは「Oculus Rift S」や「VIVE Pro」などが考えられます。3つのVRヘッドセットを比較すると、解像度やリフレッシュレートなどスペックなどでIndexが優位です。

Oculus Rift S

VIVE Pro スターターキット

VALVE INDEX

解像度

2560×1440

2880×1600

2880×1600

ディスプレイ

LCD
(フルRGB)

OLED
(ペンタイル)

LCD
(フルRGB)

リフレッシュレート

80Hz

90Hz

80/90/120/144Hz

価格

49,800円(※税込)

フルセット:133,000円(税別)

フルセット:125,800円(税別)

しかし、VALVE INDEXのフルセットは125,800円(税別)。 Rift Sは外部センサーが不要なのでVALVE INDEXよりも手軽にVR体験ができ、価格は49,800円(税込)とフルセットの半分以下となっています。性能面ではIndexが上を行くので「安価でPC向けVRゲームを遊びたい人はRift S」「最高のVR体験をしたい人はVALVE INDEX」となりそうです。

Moguliveでは「VALVE INDEX」の体験レポートや最新ニュースを掲載しています。


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