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業界動向 2023.03.29

Unityとバンクーバー国際空港がデジタルツインに関する覚書を締結 航空業界のDX推進へ

バンクーバー国際空港(YVR)は3月24日、Unityと空港のデジタルツイン化に関する覚書を締結しました。YVRの運営公社はデジタルツイン技術を足がかりとして、航空業界のDX化推進を目指します。

混雑緩和や温暖化の対策に活用

デジタル空間上に現実と同じ空間を構築するデジタルツインの取り組みは、データの集約や可視化、さまざまなシミュレーションやトレーニングの実施、オペレーションの最適化などに貢献できるため、幅広い業種で利用の動きが広まっています。

2021年、バンクーバー国際空港(YVR)はデジタルツイン構想を発表。2022年夏には、デジタルツインでのシミュレーションを活用して、セキュリティ・チェックポイントでの乗客の混雑を緩和しました。2030年までには、温室効果ガス計算モデルをデジタルツイン上に構築し、温室効果ガスに関する排出量削減目標の達成を目指しています。

Unityの技術でさらなるDX推進へ

今回、YVRが提携したUnityはゲームエンジン「Unity」を開発しています。「Unity」はゲームのみならず、映像制作、産業活用などの領域で使われる3DCGのコンテンツ制作に使われており、デジタルツイン構築に有用です。

本提携に際し、UnityのAccelerate Solutions担当副社長であるRyan Peterson氏は「YVRのデジタルツインプラットフォームは、世界中の空港に素晴らしい価値を提供できると信じています。航空のDXを加速させることは人や物の輸送の効率化を進め、社会に大規模でポジティブな影響を与えるでしょう」とコメントしました。

両社は今後、他の空港や関係者と協力しデジタルツイン技術を発展させ、カナダや世界中の航空業界に提供する予定です。

(参考)Auganix


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