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開発 2022.07.19

Unity向けのVRハンドインタラクションツールキットが無償公開、VR開発スタジオ謹製

2022年7月7日、企業向けVR開発を行うVRMADAは、Unity向けのインタラクションツールキット「UltimateXR」を正式公開しました。本ツールキットはオープンソース(MITライセンス)です。

「UltimateXR」は、VRアプリにおけるハンドインタラクションを手軽に実装するための、Unity用のプラットフォーム及びツールキット。VRMADAが社内内で6年間利用してきた企業向けフレームワークをベースに開発されており、2022年7月現在、OculusやPico XR、SteamVR、WaveXR、Windows Mixed Realityのプラットフォーム/デバイスに対応しています。

手とオブジェクトのインタラクションのための仕組みを提供

「UltimateXR」はハンドポーズやオブジェクト、アバターの操作に関する仕組みを提供しています。例えば、VR空間で手でボールを掴んで操作するというインタラクションを実装する場合、ボールを掴む場所、掴んだ後のボールの操作方法、ボールを掴む際の手の形状、手や頭の位置から全身の姿勢を制御するIK(Inverse Kinematics)を使った全身アバターの設定などが可能です。

ハンドジェスチャーや、オブジェクトを掴んだ時の手の状態を指定するにはハンドポーズを用います。ハンドポーズはハンドポーズエディタで作成したり、あらかじめ用意されたハンドポーズから選択できます。

掴んでいる状態を自然に見せるため、オブジェクトを掴んだ時の手の姿勢と、掴んだ時のオブジェクトと手の位置関係を設定できます。また、1つのオブジェクトに対して掴む場所を複数設定することもできます。

「UltimateXR」ではドキュメントを重要視しており、すべてのクラス、メソッド、イベント、プロパティがXMLで文書化されています。これにより、開発者はIDE上で手軽にヘルプを参照できます。また、スクリプトを効率的に書くために、「実行したいこと」と「コード例」のペアがまとめられているほか、全ての機能が入ったサンプルシーンも提供されています。

(参考)UltimateXR


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