東急株式会社と東急エージェンシーは、AR技術を活用した新しい広告体験「TOQ IMMERSIVE OOH」の実証実験を11月11日から17日まで実施します。本実証実験では、東急線車内や渋谷の街頭ビジョンなどで、スマートフォンを通じてARコンテンツを体験できるサービスを展開。ミュージックビデオと連動したAR演出を提供し、広告効果の検証を行います。
本実証実験は、東急グループが推進する「Phygital(フィジカルとデジタルの融合)」戦略の一環として実施されます。実験では、東急線車内のTOQビジョンや、渋谷の象徴的な大型ビジョンであるQ’S EYE、渋谷駅前ビジョン、田園都市線渋谷駅ビッグサイネージなど、複数の広告媒体でARコンテンツを展開予定です。
体験方法は、各広告媒体に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取るというもの。ユーザーは専用アプリのインストールなしで、ブラウザ上でAR体験を楽しむことができます。ARコンテンツでは、女性アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の楽曲に合わせて、画面から文字やグラフィックが飛び出すような演出が施され、音楽と視覚効果を組み合わせた体験を提供するとのことです。
「TOQ IMMERSIVE OOH」ARサービスは、従来の屋外広告やデジタルサイネージに、個人のスマートフォンを通じたAR体験を組み合わせることで、新しい広告体験を創出することを狙いとしています。このサービスは、HACK IT INC.との技術協力のもと開発されています。
実証実験期間中は、各種解析ツールを活用し、AR体験者数やSNSでの波及効果を定量的に測定。この結果を基に、サービスの改善や新たな展開方法の検討を行う予定です。
両社は今後について、「屋外広告・交通広告媒体ブランドである『TOKYU OOH』媒体とのセット販売によるシームレスな制作を強みに、アニメや映画など本プロジェクトと親和性のある商材を中心としたメニュー展開を見据えている」とコメントしています。
(参考)プレスリリース