ARを活用した遠隔サポートアプリを開発するTeamViewerは、産業向けMRソリューションを開発するViscopicを買収しました。Viscopicの技術はTeamViewerのARソリューション「TeamViewer Frontline」に搭載され、自動車など重工業分野の製造や品質保証のワークフローへの活用が期待されています。
TeamViewerは、AR遠隔サポートアプリ「TeamViewerパイロット」や「TeamViewer Frontline」を開発、提供しています。「TeamViewerパイロット」は離れた場所にいる相手のスマートフォンやスマートグラスなどのカメラ映像を通して、矢印や手書き機能を使い指示できるアプリです。「TeamViewer Frontline」はスマートグラスなどを装着して倉庫内のピッキング作業や検査をサポートします。
Viscopicは3DモデルをMRデバイス「HoloLens」やスマートフォンなどに表示可能にする産業向けソリューションを開発、提供しています。Viscopicのソリューションは、アウディやドイツ鉄道などの現場作業に活用されているとのこと。
3月にもAR企業を買収
TeamViewerは、2021年3月に2010年からARプラットフォームを手掛けるUpskillを買収しました。Upskillは北米で強い存在感を持っており、TeamViewerは産業向けARソリューション企業として同地でのプレゼンスを高めたいとの意向を示しています。