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未分類 2021.12.01

KDDI、触覚で「離れていても気持ちがつながる」ソファを開発

株式会社KDDI総合研究所は、触覚技術を活用し「身振り手振り」や「あいづち」、「肩や背中をなでる」といった、相手と共感や一体感を生み出す身体的コミュニケーションが可能なソファ型コミュニケーションシステム「Sync Sofa」を開発しました。

まるで隣にいるような感覚を再現する「Sync Sofa」

「Sync Sofa」は、ディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイクロホン、振動アクチュエーター、加速度センサーを搭載。遠隔の相手の等身大映像と音声の伝送に加え、相手の動作や反応によって生じる音と振動を伝送してリアルに表現し、相手と隣り合う感覚を提供します。

KDDI総合研究所によれば「Sync Sofa」は、オンラインでのファンサービスや、YouTuberに代表される動画配信者のイベントなどへの活用により、オンラインコミュニケーションの体験をより豊かにする効果が見込めるとのこと。同社は、「将来的には、離れていても家族や友人など身近な人が隣りにいる感覚を味わえるなど、距離にかかわらず豊かなコミュニケーションを誰でも楽しめる社会の実現を目指す」としています。

距離を感じさせない社会の実現を目指す

KDDI総合研究所は、2021年3月には、遠隔での懇親の体験価値をより高める目的から、遠くにいる人と「乾杯」や「お酌」といった食事中の身体的コミュニケーションが可能なグラス型コミュニケーションシステム「Sync Glass」を開発していました。「Sync Glass」では手を介した触覚にフォーカスしたインタラクションでしたが、「Sync Sofa」では全身を介した触覚体験により、「隣り合う」感覚の再現を提供します。

KDDI総合研究所は、「今後さまざまなパートナーとの連携を図るとともに、より大規模な空間を対象とした五感体験の実現に向けた研究開発を推進し、ニューノーマル時代の新しいライフスタイルの実現を目指す」とコメントしています。

(参考)プレスリリース