Googleが手掛けるVRストーリー向けプラットフォーム、「Google Spotlight Stories」の制作チームが解散していたことが判明しました。この情報はVarietyが報じたもの。同メディアによれば、スタジオのエグゼクティブ・プロデューサーであるKaren Dufilho氏から、チーム解散を伝えるメールを入手したとコメントしています。
VR作品初のアカデミー賞ノミネート作品を輩出
Google Spotlight Storiesは、GoogleがVRを活用したストーリーテリングを追求するために制作しているショートストーリーの映像作品群です。ユーザーは対応するスマートフォンやVRヘッドセットを使い、物語に入り込んで作品を楽しむことができます。
Google Spotlight Storiesは複数の映像作品をリリースしており、とある父とその娘の半生を描いたロードムービー的アニメーション作品「Pearl」(2016)などが高く評価されています。「Pearl」はオスカー賞の受賞歴もあるパトリック・オズボーン氏を監督に据えて制作され、VR作品としては初となるアカデミー賞へのノミネートも果たしました。
人員は別部署に異動か
今回の開発チーム解散の決定により、Google Spotlight Storiesは6年以上にわたる制作活動を終えることになりました。チームに所属していた人員には、Googleから、社内の別部署へ異動する機会が与えられたとのこと。Varietyによれば、Google Spotlight Storiesで制作活動を行ってたアーティストの大半は、プロジェクト単位で請負契約を結んでいたとのこと。彼らに対してのオファー等は不明です。
Googleからのコメント
Google Spotlight Storiesの解散について、Googleのスポークスマンは以下のようにコメントしています。
その誕生以来、Spotlight StoriesはVRを活用した物語の制作に尽力してきました。「Son of Jaguar」「Sonaria」「Back to The Moon」大きな賞賛を獲得した「Pearl」などです。制作チームは、没入的な物語作りに関して多大な功績を残しました。彼らが成し遂げてきたことを、我々は誇りに思います。
(参考)UploadVR