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PlayStation VR 2021.11.15

ソニーの出願特許が新たに判明、VR向けのフォービエイテッド・レンダリングか

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が出願した、次世代VRシステム関連と思われる特許が新たに確認されました。アイトラッキングを利用したフォービエイテッド・レンダリングシステムに関するものとなっています。

今回確認された特許の正式名称は「トランスミッションのための圧縮イメージを対象とした、対象領域(ROI) を調節するためのアイトラッキング(EYE TRACKING TO ADJUST REGION – OF – INTEREST ( ROI ) FOR COMPRESSING IMAGES FOR TRANSMISSION) 」。米国特許商標庁(USPTO)には2021年6月に出願、9月に特許が公開されています。

フォービエイテッド・レンダリングとは、画面をレンダリングする際、人の中心視野ほど高解像度で、そして視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法。高解像度のレンダリングを、必要十分な領域にとどめることで、ハードウェアにかかる描画処理の負担を大幅に軽減させることができます。

特許には、システムの働きを示す概略図(下記)も含まれています。左側の画像では全体が高解像度になっているのに対して、右側は中心部だけが高ディテール。特許によれば「リアルタイム・グラフィックレンダリングのフォービエイテッド・テッセレーションを活用、ディテールはROIのための3Dメッシュから追加されたり減算されることがある」とのこと。

2021年11月現在、次世代VRシステムの詳細な仕様は明らかになっていません。ただ2021年5月の米メディアUploadVRは、同システムに、フォービエイテッド・レンダリングなどが実装されると報じています。今回確認された特許は、情報を裏付けるものなのか。SIE(ソニー)の正式な発表が待ち遠しいところです。

(参考)UploadVR

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