2022年6月15日、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社はAR開発用SDK「ToF AR」を発表しました。Sony Europeが運営する開発者向けサイト「Developer World」にて、開発者向けの一般公開がスタートしています。
ハンドジェスチャーやメッシュ処理を実現
「ToF AR」はソニーグループで開発された独自のAI処理技術により、手や指の動きまでスムーズに描写することが可能。以下のような機能をARコンテンツに実装することができます。
①ハンドジェスチャー機能
②身体の動きを認識して滑らかに描写する機能
③3Dデータを作成するモデリング機能
④深度情報を元に周りの環境を構築するメッシュ処理（Meshing）機能
ライブラリはUnityに組み込むことができ、Unity上で「ToF AR」を用いたARコンテンツを簡単に作成可能です。また、ARエンジンであるGoogleの「ARCore」、Appleの「ARKit」とは補完関係にあり、共存可能です。
「ToF AR」は、ARを活用したモバイルゲームはもちろん、服や靴のサイズやデザインが自分と合うかを確認できるバーチャル・フィッティング、部屋を計測して寸法に合った家具を選ぶことができるバーチャル・レイアウトなどに活用が期待されています。
中国のbilibiliとの共同プロジェクトにも活用
また、「ToF AR」は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと中国大手動画プラットフォームbilibiliを運営する上海寛娯数碼科技有限公司による、バーチャルアイドル共同プロジェクト「バーチャルシンデレラプロジェクト」の公式配信番組などで活用される予定とのことです。
（参考）Sony
