ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、スポーツファンの新たな楽しみ方を提案するサービス「FavoriteSpace(フェイバリットスペース)」を開始しました。本サービスは、同じ「好き」という気持ちを持つファン同士や、ファンとチーム・選手とのつながりを強化することを目的としており、ソニーが持つテクノロジーとエンタテインメントのノウハウを活用しています。
「FavoriteSpace」は、スマートフォン向けアプリとして提供され、バーチャル空間での体験を中心に展開されます。第一弾として、イングランドのプロサッカーチーム、マンチェスター・シティ・フットボールクラブ(Manchester City Football Club)のエリアが公開され、同チームのファンが楽しめる多彩なコンテンツが用意されています。
このアプリは、アバターの姿でスポーツチームの歴史や哲学が詰まった「エリア」と呼ばれるバーチャル空間を訪れ、さまざまなコンテンツを楽しむことが可能です。特に、ソニーのグループ会社であるHawk-Eye Innovations(ホークアイ)のトラッキングシステムを活用した3DCGコンテンツ「Immersive Highlights」は、自由視点でハイライトを見ることができる機能です。
今回のリリースに合わせて公開されたエリアでは、マンチェスター・シティのホームスタジアムであるエティハド・スタジアムがバーチャル空間に忠実に再現されており、ファンは自由な時間にスタジアムを訪れて過去の試合のハイライトを楽しむことができます。また、アバター同士が感情表現やスタンプを通じて交流し、バーチャル空間上で開催されるイベントに参加することで、国籍や言語を超えたファン同士のつながりが生まれる仕組みとなっています。
このサービスの意義は、従来のスポーツファン体験を大幅に拡張し、フィジカルとバーチャルの両方の世界でファンのエンゲージメントを向上させる点にあります。既存ファンの関与を深めるだけでなく、新たなファン層の獲得にもつながると期待されています。
メタバースプラットフォームは多く登場していますが、ソニーの「FavoriteSpace」はスポーツファンに特化したコンテンツとバーチャル空間を組み合わせることで、より深いファン同士のつながりを創出する点で独自性があります。今後、さまざまなスポーツチームや競技を取り入れることで、さらに多様な体験が提供されることが期待されています。
(参考)ソニーグループプレスリリース