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業界動向 2019.06.12

スナップチャットのSnap、株価180%超の急上昇 ARフィルターヒットなどが背景

写真共有アプリ「Snapchat」の運営元であるSnap Inc.の株価が急上昇しています。最安値をつけた2018年12月と比較すると、180%以上の高騰。背景には、相次いでリリースされたAR機能のヒットがあります。

目標株価を引き上げ

米金融機関Pivotal Research GroupのMichael Levine氏は今回の株価上昇について「様々な事業領域で好調だというサイン」があるとしています。同グループはSnap社の目標株価を13.25ドルから17.25ドルに引き上げ、”Hold(保有)”から”Buy(買い)”に見直しました。6月6日の上昇率は9%を記録し、前年7月以来の高値となりました。

Snap社は写真共有アプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営しています。AR技術を採用した写真撮影機能を売りにしており、スマートフォンのカメラを起動して好みのエフェクトを顔にかけるといったことができます。10代を主なターゲットに、”楽しむ”ことに主眼を置いてきました。

ARフィルターが大ヒット

前年末の低迷から一転、株価が上昇している背景は何でしょうか。Snapは4月、.初のプレスイベントSnap Partner Summitを開催し新AR機能「Scan」などを発表しました。また翌5月には性別を変えるARフィルターをリリース。SNSを通じて瞬く間に広がり、ヒットを記録しました。

このような若者が手軽に楽しめるAR機能が好感され、今回の株価上昇につながったと見られます。

「最新のlens(ARエフェクト)は、これまでに我々がみた同社の発表の中で、最も印象的な製品の1つです」とLevine氏は説明しています。「我々は、ARにおける真のイノベーションだと考えています」

(参考)Bloomberg


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