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投資 2021.03.18

スナップチャットがFit Analyticsを買収 アプリ内EC機能強化へ

スマートフォン向けアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、ベルリンと米国・シカゴに拠点を置くスタートアップFit Analyticsを買収しました。Snapchatにおけるeコマース(EC)機能や、アプリ内での商品購入をさらに強化する方針です。


(Snap社CEOのEvan Spiegel氏)

サイズを提案し返品を低減

Fit Analyticsはアパレル分野のeコマース向けに、ユーザーにベストな衣服のサイズを見つけるツール”Fit Finder”を提供しています。ユーザーが入力する体型や年齢といった情報と機械学習を組み合わせ、1人1人に合ったサイズを提案。試着のできないECでも、サイズが合わないことによる返品を減らします。カルバンクライン、パタゴニア、ユニクロといった世界各国のファッションブランドが、このFit Finderを採用中です。


(Fit Analyticsより)

iOSプライバシーポリシー変更が背景?

買収の背景には、アップルがiOSプラットフォームの端末において、プライバシーポリシー変更を計画していることがあります。これは、アプリ開発元がユーザーの許可なくその行動データにアクセスすることを禁じるもの。閲覧履歴に基づき広告を表示、購入に繋げるという従来のビジネスモデルに大きな逆風です。

対策としてSnapは、Fit Finderのような機能を通じ、アプリ内購入にプライオリティを置く方針を取っています。

Fit Analyticsの従業員はSnap社に合流し、Fit Finderやその他サービスの開発を続けます。またSnap社によると、新しく加わるチームは、Snap社の製品グループと連携し、ECや商品開発に従事していくということです。

Snap社はスタートアップ買収やUnityとの提携など、ARを中心に積極的なビジネス展開を行っています。

(参考)CNBCFit Analytics


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