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3Dモデル活用 2018.05.10

24時間アクセス可能な美術館へ スミソニアン美術館が収蔵品をVR化

米国ワシントンのスミソニアン・アメリカ美術館(SAAM)には、毎年3,000万人以上の鑑賞者が訪れます。しかし、あまりに多くの人々(例えば10億人)がスミソニアン美術館へ訪れることは、物理的な面から見て難しいでしょう。

そこでコレクションへのアクセスを容易にするため、スミソニアン美術館は半導体メーカーのインテルと共に、美術館の所蔵する貴重な資料を間近で体験できるVR コンテンツを制作しました。所蔵品の3Dモデルによって、これまでにない美術品鑑賞を実現し、未来の教育や美術館体験を変えようという試みです。

インテルとスミソニアン美術館は同美術館の別館にあるレンウィック・ギャラリーの展示「No Spectators: The Art of Burning Man(バーニングマンのアートの世界)」のVRコンテンツ化を行いました。体験者は好きな作品を選び、VR空間ですぐ近くに眺め、手を伸ばすことができます。

目指すのは24時間365日アクセス可能な美術館

インテルのVR、ゲーム&eスポーツ部門のゼネラルマネージャーJohn Bonini氏は次のように話しています。「VRは最先端の技術であり、人々が世界を探索し、体験する方法の可能性を広げます。技術の進歩により、(VRを使った)没入的な美術体験が主流になってくるでしょう」

インテルの先端技術により、SAAMの所蔵品の3D化や、スムーズなアクセスが加速されていく見通しです。最終的な目標は、24時間365日アクセス可能な美術館を実現すること。人々に米国の最も貴重なコレクションの一部を、より間近で体験できる機会を持ってもらうことです。

SAAMは、今後もVRで体験できるコレクションを増やす予定であり、インテルは協力してVR体験を制作していきます。

VRを使って美術館を体験できるコンテンツは、こちらの記事でも紹介しています。

https://www.moguravr.com/vr-dali/

https://www.moguravr.com/the-museum-of-throughview/

(参考)VRFocus
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