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【体験レポ】VRゲーム、ドームシアターに投影で圧倒的グルーヴ感

VR共感覚シューティングゲーム『Rez Infinite』をドームシアターに投影し、100人同時に体験する実験的イベントが11月5日に実施されました。『Rez Infinite』はPlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)やOculus Rift、HTC ViveといったVRヘッドセットを着用して1人で体験するゲームですが、今回の実験イベントではドームシアターへの全天周投影を行い、VRヘッドセットを用いず100人同時に『Rez Infinite』を体験します。

この実験的イベントはデジタルアート&エレクトロニックミュージック・フェスティバルである「MUTEK JP2017」内のイベントとして、お台場の日本科学未来館で開催されました。『Rez Infinite』の100人同時体験イベントは2017年6月にも行われており、今回は解像度などをアップグレードした第2弾。本記事はこのイベントのレポートになります。

圧倒的な音、光、そして振動

当日の夜に日本科学未来館に到着し、その後6Fにあるドームに案内されて着席。ドームを見上げると、すでに『Rez Infinite』でプレイヤーが操作する人型キャラクターが映し出されています。


今回Mogura VR編集部は通常のカメラに加え、360度カメラ「Insta360 Pro」を持ち込んで撮影しました

しばらくすると『Rez Infinite』のパブリッシングや開発を担当するエンハンス・ゲームズとレゾネアを率いるクリエイター・水口哲也氏が登場、「前回の実験と比べて、今回は映像が4Kでより明るく綺麗になりました。音もチューニングしたので、スピーカーに近い最前列の人たちは凄いことになるかもしれません」と嬉しそうに語りました。

やがてドーム内が暗くなり、いよいよ『Rez Infinite』のドーム投影がスタート。暗闇にプレイヤーキャラクターがゆっくりと浮かび、大量の光のパーティクルが弾ける、幻想的な光景が繰り広げられます。水口氏の話した通り、会場に設置されたスピーカーが鳴らす音は聴覚に刺激を与えるだけではなく、会場全体を揺さぶる「振動」としても機能していました。

普段はモニターやVRヘッドセットで体験する『Rez Infinite』ですが、ドームで体験してもその素晴らしさは変わらないどころか、VRで体験する以上に素晴らしい体験であるように感じました。VRヘッドセットとコントローラーだけで得られる体験とは異なり、スピーカーで鳴り響くSEやBGMが、自分の身体をこれでもかと揺さぶるのを体感しました。

この「音によって生み出される振動」で得られるグルーヴ感やゲームプレイとの一体感が想像以上に強烈で、従来の『Rez Infinite』では体験できなかった(あるいは限定されていた)「空間の広がり」とでも呼ぶべきものを強く感じました。ひとくちにまとめるならば「全身で『Rez Infinite』を浴びている」といったところでしょうか。

気づけばステージも終盤に差し掛かり、ラストでは歌が混じったBGMと気持ちいい効果音、そして無数の美しいパーティクルに包まれます。自分がプレイしているわけでもないのに最初から最後まですっかり没入してしまい、あっという間の20分間でした。

ヘッドセットからスクリーンへ、より広がる『Rez Infinite』の世界

今回の実験は従来のプレイとは異なり、キャラクターや視点を操作しているのが自分ではありません。またドームへの投影となっているため、どうしても体験している際の感覚が普段のプレイとは異なります。視点を自由にコントロールできないため、人によってはちょっと酔う人もいるかもしれないな、と思う箇所も少しありました。

しかし、それを考慮しても今回の実験イベントは素晴らしいものでした。自分自身が操作していないにも関わらず光や音、そして振動による『Rez Infinite』の世界への強い没入感や一体感があります。まるでその世界がここにあるかのように感じられる、没入できる、という意味では、今回の体験会もVRのひとつだと言えるでしょう。

機材が大掛かりなぶん体験できる場所や機会は限定されますが、ヘッドセットという枠からより広いスクリーンへ解放された『Rez Infinite』を体験できるイベントでした。今回は日本科学未来館で合計3回の上映が行われましたが、筆者としては「ぜひ常設するか、体験できる機会をもっと増やしてほしい」と思えるような内容でした。

水口氏は2017年8月のインタビューで「いろいろなVRのありかたを探っていきたい。もちろん、ARやMRもカバーしていきたいと思っています」とも語っており、今後の展開にも注目したいところです。


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この記事を書いた人

水原由紀

あちらとこちらを往復する。某ゲーム系の制作会社でプランナー・進行管理・その他もろもろを経てMoguraに合流。現在は編集記者としていろいろ担当しています。デジタルゲームやVR/AR/MRにおける物語体験や、フィクション/プレゼンスのありかたに興味。ゲーミングコミュニティ「ポ」の管理者のひとり、という側面も。 Twitter:@mizuharayuki

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