VRがスマホのような欠かせないツールになるために、いくつか必要なことがあります。その一つが文字入力です。端末に情報を送るための基本的な動作である文字入力が快適なものにならなければ、は一般には受け入れられないでしょう。
日本では、ガラケーのトグル入力、スマホのフリック入力がそれぞれ独特の文字入力方法として受け入れられていますが、VRの文字入力方法はまだ確立されていない状態です。
英語圏の文字入力のスタンダードを狙った「VRキーボード」が増えつつあります。今回紹介するのは『パンチキーボード』。使いやすいデザインと快適な単語予測機能を持ち合わせています。
今までは、物理的にヘッドセットを取り外してキーボードで文字を入力するか、Daydream Labsの「ドラムキーボード」などの単純なバーチャル入力装置を使うことが一般的でした。便利な機能を備えた高度なVRキーボードが待ち望まれていたのです。
文字入力のスタンダードに?
VR開発者であるジョナサン・ラヴァシュ氏がデザインした『パンチキーボード』は、素早く入力することを念頭において設計されたオープンソースのVRキーボードです。キーはユーザーの周りをわずかにカーブし、視点に向かって垂直になるように設計されており、誤入力を防止します。また、高精度なリアルタイムの単語予測とオートコンプリート機能も備えています。その結果、快適でストレスのないテキスト入力が実現されるのです。
『パンチキーボード』はオープンソースです。現状MITライセンスで公開されており、誰でも(商用目的ですら)自由にVRアプリ、ゲームに組み込んで利用することができます。将来、このキーボードを色々な場面でみかけることになるかもしれません。
『パンチキーボード』はGithubから無料でダウンロードできます。
Github-Punchkeyboardリンク
https://github.com/rjth/Punchkeyboard
(参考)
Punchkeyboard is the VR Keyboard You’ve Been Waiting For(英語)
http://vrscout.com/news/punchkeyboard-vr-keyboard/
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。