ナイアンティックは、仙台、マドリード、ニューヨークの3都市で開催された「Pokémon GO Fest 2024」が、約288億円(2億ドル)の経済効果(税収を除く)を生み出したことを発表しました。3都市合わせて120万人以上のトレーナーが参加し、現地経済の活性化に貢献しています。
「Pokémon GO Fest」は、Nianticが世界各地で開催するリアルイベントです。2024年は5月から7月にかけて、日本の仙台、スペインのマドリード、アメリカのニューヨークで実施されました。参加者はメイン会場となる公園や市街地でポケモンを捕まえたり、特別なイベントに参加したりして楽しみました。
Nianticの委託を受けて経済効果を算出したStatistaは、各都市の経済効果は仙台で約73億9600万円、マドリードで約61億円、ニューヨークで約190億円と発表しました。
詳細な都市ごとのレポートは下記の通り。
【仙台】
- 経済効果:税収27億9600万円を含む73億9600円の経済効果
- 参加トレーナー数:七北田公園の6万8000人および市内参加者数37万9000人
- 支出平均:トレーナー1人あたり6万2377円
- 市街からの参加者:参加者のうちの91%が仙台市以外の日本国内からの参加。うち3%が海外からの参加
- 「Pokémon GO Fest 2024:仙台」で捕まえられたポケモンの総数:1,000万匹
- 1人あたりのトレーナーが歩いた平均距離:28km
【マドリード】
- 経済効果:税収約26億円(1600万ユーロ)を含む約61億円(3800万ユーロ)の経済効果
- 参加トレーナー数:フアン・カルロス1世公園の2万7400人および市内参加者数19万2000人
- 支出平均:トレーナー1人あたり約10万円(621ユーロ)
- 市街からの参加者:参加者のうちの84%がマドリッド市街からの参加。うち59%はスペイン外からの参加者
- 「Pokémon GO Fest 2024:マドリード」で捕まえられたポケモンの総数:660万匹
- 1人あたりのトレーナーが歩いた平均距離:16.4km
【ニューヨーク】
- 経済効果:約190億円(1億2600万ドル)の経済効果と約38億円(2600万ドル)の税収
- 参加トレーナー数:ランドールズ・アイランド公園の6万8703人および市内参加数47万4900人
- 支出平均:トレーナー1人あたり約12万円(795ドル)
- 市街からの参加者:参加者のうち78%がニューヨーク市街からの参加。うち70%が米国の他の地域からの参加者
- 「Pokémon GO Fest 2024:ニューヨーク」で捕まえられたポケモンの総数:1,000万匹
- 1人あたりのトレーナーが歩いた平均距離:11km
3都市での開催を通じて、新しい出会いやプロポーズなど、数多くの思い出が生まれたことも報告されています。また、各都市での観光促進や地域経済の活性化にも貢献し、ARゲームを通じたリアルイベントの可能性を示す結果となりました。
(参考)Niantic