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業界動向 2023.01.11

有名アーティストのバーチャルライブをTiktokにも配信 PICOがWaveと提携

1月5日、PICOはバーチャルライブを手掛けるWaveと提携しました。本提携により、世界的なアーティストによるバーチャルコンサートシリーズの制作を開始。第一弾として、日本時間1月14日にDJであるカルヴィン・ハリスのVRコンサートを開催します。

VRヘッドセットでコンサートの新境地開拓

PICOは、2015年4月創業の中国のVRヘッドセットメーカーです。直近では一体型VRヘッドセット「PICO 4」を展開しています。2021年8月に、動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を開発・運営するByteDanceに買収されています。

一方のWaveは北米に拠点を置くスタートアップ。DJや観客としてVRヘッドセットでバーチャルライブを体験できるプラットフォーム「Wave Beta」を提供し、コロナ禍を追い風に2020年は大規模な音楽イベント開催や、資金調達などを行ってきました。日本からもエイベックスやNTTドコモが出資を行っています。

しかし2021年1月にVRの発展が想定よりも緩やかであることなどから、VRアプリ「Wave Beta」の提供を終了。今後はVRではなく通常のメディアチャネルやストリーミングプラットフォームを活用し、より幅広いユーザーへの作品配信を目指すとしていました。

Wave CEOのAdam Arrigo氏は本提携に際し、「PICOは世界で最も革新的なVR企業の1つであり、ファンとアーティストのために最も没入感のある体験を創造するというビジョンを私たちは共有しています。今回の提携により、最先端のバーチャル音楽体験を創造するための限界を超え続けることを楽しみにしています」とコメントしています。

なお、Waveは2020年に米国の歌手ザ・ウィークエンドのバーチャルライブをTiktokが配信した際に、その制作を担当しており、その頃からの関係がさらに深まったと考えられます。

提携コンサート第一弾はカルヴィン・ハリス

本提携によるバーチャルコンサート第一弾は、著名なDJであるカルヴィン・ハリスのプレミアバーチャルコンサート「カルヴィン・ハリス・エクスペリエンス」となります。

本イベントは、2023年1月14日(土曜)20:00(日本時間)に開催。ヨーロッパ、東南アジア、日本、韓国など、現在PICOのコンシューマー向けヘッドセットが販売されている地域で配信され、PICOからコンサートに参加する視聴者は特別なバージョンにもアクセス可能とのことです。

なおTikTok LIVEでもプレミアイベントの一部が放送され、後日にはPICOとTikTok LIVEで再放送される予定です。

(参考)Wave


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