VRヘッドセット「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」は、PCと接続してVRを体験できるデバイスです。ハイクオリティなVRゲームや実写の映像コンテンツなどに、自分が入り込んだかのような臨場感・没入感のある体験ができます。本記事では、Oculus Riftの特徴や価格、必要なPCスペック、おすすめのVRゲーム、最新情報などをまとめて紹介します。
目次
Oculus Riftの特徴
価格と入手方法
本体スペック
必要なPCスペック
おすすめVRゲーム
コントローラーや周辺機器
アップグレード版が登場予定?
Oculus Riftの最新情報を知りたい人へ
Oculus Riftの特徴
Oculus Riftは、Oculus社(現Facebook)から発売されたPC接続型のハイエンドVRヘッドセットです。2013年に開発版が出荷され、昨今のVRブームの火付け役に。2016年には製品版が発売されました。
体験者の動きは、ハンドコントローラー「Oculus Touch」によるトラッキングと、赤外線センサーによるポジショントラッキングが可能です。Oculus Touchは、VR内で実際に自分がものを掴んでいるような感触が他のコントローラーよりも感じやすくなっています。
Oculus Riftの重量はおよそ470gほど。これは「PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)」よりも軽く、スマートフォンを使用する「Gear VR」の総重量とほぼ同じです。また、重心の設計にもこだわりが見られ、首や頭部への負荷も小さく、長時間つけていても疲れにくいのが特徴です。
対応コンテンツは、公式のストア「Oculus Store」や、コンテンツ配信プラットフォームの「Steam」にて幅広く揃っています。またネット上などで公開される実験的なプログラムなども自由に利用可能です。
価格と入手方法
2019年2月現在、Oculus Riftの価格は45,000円(税・送料込)です。セット内容は、本体、「Oculus Touch」2つ、赤外線センサー「Oculus Sensor」2つ、そしてVRで楽しめるアプリ「Lucky’s Tale」「Medium」「Toybox」「Quill」「Dead and Buried」「Dragon Fron」「Robo Recall」の合計7本が付属します。
Oculus RiftはOculus公式サイトとAmazon(Oculus正規品)から購入できます。Amazonから購入する場合は、並行輸入などに注意が必要です。AmazonにおけるOculus Riftの正規品は、製品名の下に「Oculus」の記載があり、「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します」と記載されているもののみとなります。他の製品ページにはやや割高な価格で販売されている製品も存在するので、確認してから購入しましょう。
また、商用利用可能なプランとして「Oculus for Business」も展開されています。同プランは、これまで米国のみの提供となっていましたが、2018年6月より日本からも購入可能となりました。2019年2月時点、価格は799ドルからです。
「Oculus for Business」の内容としてはセンサーの同梱数が1本追加され、さらに複数人が装着することを想定し、交換用フェイスフォームが3つ付属します。
本体スペック
Oculus Rift本体のスペックは以下の通りです。
国内価格(税・送料込) |
45,000円 |
付属品/同梱物 |
・専用コントローラー「Oculus Touch」×2 |
ディスプレイ解像度 |
1,080×1,200 有機ELディスプレイ×2(=2K解像度) |
リフレッシュレート |
90Hz |
視野角 |
110度 |
ヘッドホン |
3Dヘッドホン一体型(着脱可) |
トラッキング |
赤外線カメラ付属 |
プラットフォーム |
Oculus Home(Steam等も利用可能) |
重量 |
約470g |
必要なPCスペック
Oculus Riftを接続して楽しむために必要なPCの推奨スペックおよび最小スペックは以下の通りです。
推奨スペック |
最小スペック |
|
CPU |
Intel i5-4590以上 |
Intel i3-6100以上 |
グラフィックボード |
NVIDIA GTX 1060/970以上 |
NVIDIA GTX 1050Ti/960以上 |
メモリ |
8GB以上のRAM |
8GB以上のRAM |
ビデオ出力 |
HDMI 1.3互換ビデオ出力 |
HDMI 1.3互換ビデオ出力 |
USBポート |
USB3.0ポート×3 |
USB3.0ポート×1 |
OS |
Windows 10 |
Windows 10 |
おすすめVRゲーム
Beat Saber
「Beat Saber」は、次々と流れてくるブロックを光る剣で斬るVRリズムゲームです。ブロックには斬る方向が表示されているほか、回避が必要なトゲ鉄球や壁なども流れてくるなどステージによって自然とスタイリッシュなプレイを楽しめるのが特徴です。
本作は2018年5月1日の公開から5日後にはSteam史上最高の99%のポジティブ(高評価)を記録しており、2019年2月現在でも97%の高評価を保っています。
「Beat Saber」の体験レビューはこちらです。
Lone Echo
「Lone Echo」は2126年が舞台。プレイヤーは土星の輪で採掘を行うAIロボットとして数々の問題に取り組むことになります。本作は実際の無重力空間のように、壁や天井を掴んでひっぱり体を動かす、という独特な移動システムが特徴です。様々なツールを手で操り、人間の乗組員と協力して装置の修復や状況解決を行っていきます。
本作はOculus社が監修しており、映画・ゲームなどのレビューを行っているMetacriticでは100点中89点、VRメディアRoad to VRのレビューでは10点中9点という高い評価を獲得していました。
SUPERHOT VR
「SUPERHOT VR」は、「自分が動く時だけ、時間が進む」というシステムが採用されているVRFPSゲームです。頭を動かしたり、腕を動かしたりすることで時間が進みます。各ステージには赤色の敵が存在しており、すべて倒せばクリアとなります。
敵への攻撃は銃やビンなど身の回りのあらゆる物を使用できるほか、直接パンチをして敵を砕くこともできます。時間は移動だけでなく攻撃をする動作でも進むため、敵との間合いを見極める必要があります。
そのほかのおすすめゲーム
Oculus Riftで遊べる、SteamのおすすめVRゲームはこちらです。
コントローラーや周辺機器
Oculus公式ストアで販売されている周辺機器を紹介します。これらの周辺機器の一部は本体に標準で同梱されていますが、追加で購入することも可能です。
Oculus Touch
Oculus Riftの専用コントローラー「Oculus Touch」は、従来のゲーム用コントローラーとは異なり、かなり自然に手の動きをVR内に反映することができます。指の動きも追随できるので、本当にVR内のモノを「握る」「つかむ」ような動作が体験できます。左右セットで12,800円(税込)、個別で8,800円(税込)となります。
Oculus Rift Earphones
「Oculus Rift Earphones」は、Oculus Rift専用にデザインされた没入感を深めるためのイヤホンです。Oculus Riftにはヘッドホンが付属していますが、そちらを取り外して接続することができます。価格は5,800円(税込)。
Oculus Sensor
「Oculus Sensor」は、Oculus Rift本体やコントローラーなどの動きを追随し、VR内に反映するために使用されている赤外線センサーです。
標準では2つ付属しているのですが、追加のセンサーを1つ購入してセットアップすることで、小部屋ほどのサイズを自由に動き回れる「ルームスケール」での体験ができるようになります。追加で購入する場合は1つにつき7,800円(税込)です。
アップグレード版が登場予定?
(画像は一体型VRヘッドセットの「Oculus Quest」)
米国のメディアでは2018年末より、Oculus Riftのアップグレード版と噂される「Rift S」の存在が報じられています。現行のOculus Riftと比較し、トラッキング方式やIPD調節に関わる変更が確認できているとのことです。しかし、FacebookはOculus Riftのアップグレードについて正式な発表を一切行っておらず、一部メディアの間で「アップグレード版があるのではないか」と予想される程度にとどまっています。
Oculus Riftの最新情報を知りたい人へ
MoguLiveでは、Oculus Riftに関するニュース、VRゲーム情報を掲載しています。「Oculus Riftのことをもっと知りたい!」という方は、下記をチェックしてみてください。
Oculus Riftに関する記事一覧(MoguLive)
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