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企業動向 2024.10.28

NVIDIA、「Omniverse」の導入が増えていることを強調 産業メタバースプラットフォーム

NVIDIAは2024年度第3四半期の業績を発表し、前年同期比200%以上の大幅な増収を達成したことを明らかにしました。同社は本発表において、3Dコラボレーションプラットフォーム「Omniverse」の導入拡大をアピール。法人向けデジタルツインやシミュレーション分野での採用が進み、メルセデス・ベンツなどの大手企業での活用事例が報告されています。

NVIDIAの2024年度第3四半期の売上高は181億ドルに達し、前四半期比34%増、前年同期比200%以上の大幅な成長を記録しました。この成長を支えた要因の一つとして、生成AI向けのNVIDIA HGXプラットフォームなどの自社製品の貢献が挙げられています。

併せて、同社CFOであるコレット・クレス氏は「3Dバーチャル空間を設計、構築、運用するためのソフトウェアプラットフォームである『Omniverse』の開発を続けています」とコメント。メルセデス・ベンツによるOmniverseの活用事例を紹介し、同社が製造施設の計画、設計、構築、運用においてデジタルツインを活用し、効率性の向上と不具合の削減を実現していることを報告しました。

「Omniverse」は異なるツールで作成された様々な形式の3Dデータを変換・統合し、デザイナーや開発者の遠隔コラボレーションを可能にするソフトウェアプラットフォームです。この機能により、従来は複雑だった3Dコンテンツの制作工程を簡略化し、コスト削減や生産性向上を実現しています。

2024年3月には、AppleのVR/MRヘッドセット「Vision Pro」との連携も発表され、3Dコンテンツのクラウドストリーミングやハイブリッドレンダリング機能の提供を開始しています。

クレス氏はさらに、自動車産業向けの新しいOmniverse Cloudサービスとして、バーチャル工場シミュレーションエンジンと自動運転車両シミュレーションエンジンを、「Microsoft Azure」上で提供開始することも発表しました。

(参考)XRTODAY


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