人気ゲーム「ポケモンGO」を開発したナイアンティックは、ユーザーのスマートフォンから得られる情報を使った3Dマップの作成を計画しています。
ナイアンティックCEOのジョン・ハンケ氏はロイター通信の取材に対し、同社がユーザーのカメラから集められた情報を使って「ARマップ」を作ろうとしていることを明らかにしました。
「新しいソーシャルアクティビティ」を創り出す
ハンケ氏によれば、公園などの公共施設をはじめとするARマップ作成によって「新しいソーシャルアクティビティ」を創り出すとのこと。一方でARマップがどのように同社のゲームに活用されるかは、明言を避けました。
専門家の予想では、プレイヤーがカメラを通してキャラクターを見る際に、周囲の景色の高低や地表の様子、そこにあるモノなどを見分けてマッピングするのではないかと考えられています。またそのために、AR CoreやARKitのようなARツールを使うことが予想されます。
集められたマップデータが新しいゲームに反映されれば、他のユーザーも体験できます。ユーザーがプレイすればするほど、ゲームに反映されるマップの情報が増えると考えられます。
ARマップのライセンス供与も
ナイアンティックは、2018年2月にARでマルチプレイを可能にする技術を開発中のAR開発企業「Escher Reality」を買収し、ARへの取組をさらに積極的に推し進めています。
ナイアンティックがARマップをゲームに応用する方針は明らかになっていませんが、サイドプロジェクトとして取り組んでいるわけではなさそうです。ハンケ氏は、ARマップのライセンスをサードパーティーに供与し、収入源にすることも考えていると話しています。
(参考)VRFocus
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