株式会社ミライセンスは14日、アメリカで開催される世界的なゲーム開発者会議(GDC)にて、触覚のフィーバックを得られるAR/VRゲーム向けコントローラー「M-ORB(仮称)」を発表しました。GDCではこの試作品が展示されます。
このM-ORBは、ミライセンスの特許技術である「3DHaptics Technology」(3次元触力覚技術)を用いて開発されています。これは、振動などを使って人に錯覚を起こさせ、物の触感・感触を疑似的に生み出す技術です。
公式HPには、再現できる触覚の例として
・ものを持った感触、触れた感触、持ち上げるような感触
・ダンジョンの壁の衝突
・ジャンプなど様々な浮遊感
・固いもの、柔らかいものを押したときの手応え
・アクションRPGにおける剣での戦闘時の剣のぶつかる感触、切りつける感触
・カーレースにおける路面のデコボコ感、ざらざら感
が挙げられています。単純な振動ではなく、「行為に対応した触覚」を再現する振動により、よりリアルな体験ができるとのこと。
またゲーム操作以外にも、ロボットの遠隔操作などの分野にも応用が見込めるとも紹介されています。例えば、このコントローラーでロボットを操作し、「ロボットが触ったもの」を自分の手で感じることができるなど。
ミライセンスは、2014年に設立した株式会社。茨城県に本社を構えています。
昨年2015年のGDCでは、カーレースゲーム向けの体感フィードバック付コントローラ「4D Driving Bar(仮称)」を発表しました。今回のM-ORBはそこから更に研究・開発を重ねたものです。
コントローラを持つことで、 『エンジンの振動感』『アクセルを踏んだときの加速・減速の重力感』『ハンドルを切ったときの押し返されるようなリアクション』などを感じることができる。
(参考)
ミライセンス、GDC2016にて、両手持ち型の体感フィードバック付きゲームコントローラを発表など – ミライセンス公式ニュース
http://www.miraisens.com/ja/news160314/news160314.html