フェイスブックのXR分野への投資額が、2021年単体で約100億ドル(約1.1兆円)以上にのぼることが判明しました。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「2022年以降は投資をさらに増大させる」「今後はより詳細な財務レポートを行うことも計画している」とコメントしています。
来期よりFacebook Reality Labsの財務指標発表へ
この情報は、フェイスブックの2021年第3四半期の決算報告に際して明らかにされました。報告によれば、VR/AR部門であるFacebook Reality Labs(FRL)にかかるコストは年間100億ドル以上となる見通しです。ザッカーバーグ氏は「今後数年間でさらに(金額は)増大する」とコメントしました。
またザッカーバーグ氏は、財務レポートの詳細化についても言及しています。すなわち、財務報告時のセグメントについてFRLを独立したものとして扱うとのこと。Facebook、Instagram、Messengerといった同社のサービスとは切り分けて財務指標を公表する見通しです。ザッカーバーグ氏は「同社のVR/ARへの投資状況を、投資家に対してより明確に示すため」と説明。翌四半期(2021年第4四半期)からの適用を予定しています。
このほか決算報告では、同社の広告外収益が前年同期比で195%プラスと大幅に成長したことも発表されました。収益増の要因は、主に2020年10月に発売された一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」とのこと。
Facebook Connectへ高まる期待
フェイスブックは10月28日に年次開発者会議「Facebook Connect」を控え、社名変更の噂、「Oculus Quest」シリーズのアップグレード版（「Oculus Quest Pro」）に関するリークなど、注目を集めています。
今回の投資家に対するVR/AR、メタバースへの注力明言で、Facebook Connectでの発表への期待が高まりつつある状況です。
（参考）Road to VR、UploadVR、Facebook
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