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企業動向 2024.10.09

メタバースとeスポーツによる地域課題解決を目指すMeta Osakaが1.8億円の資金調達

大阪を拠点とするメタバース開発企業、株式会社Meta Osakaが1.8億円の資金調達を実施しました。調達資金は、メタバース開発業務の内製化やデジタルツインイベントの企画運営、人材採用などに活用される予定です。Meta Osakaはメタバースやeスポーツを活用した地域課題の解決に取り組んでおり、今回の資金調達を機に全国の自治体との連携を強化し、事業拡大を目指します。

株式会社Meta Osakaは「大阪を世界一おもろい都市に」というミッションのもと、2023年9月に設立。オリジナルメタバースの開発・制作、メタバース関連技術を活用した広告代理業務およびコンサルティング業務、デジタルツイン(リアルとメタバースを融合した)イベントの企画・運営、地方自治体や地域の課題解決や経済活性化のためのコンサルティング業務等の事業を展開しています。

Meta Osakaは、「Fortnite(フォートナイト)」上に大阪の象徴的な場所を再現したオリジナルマップの制作を手がけてきました。「SHOGUN’S Castle -大阪城-【High quality】」では、最先端の3DCG技術を用いて大阪城を精巧に再現。また、「Namba Parks -Hawk’s Legacy-(なんばパークス・ホークスレガシー)」では、かつての南海ホークスの本拠地「大阪スタヂアム」とその跡地にできた「なんばパークス」を再現し、歴史的な場所や今は存在しない象徴的な場所をデジタル空間に蘇らせることで、若い世代に歴史とストーリーを伝える取り組みを行っています。

今回の資金調達で得られた約1.8億円は、メタバース開発業務の内製化や デジタルツインイベントの企画運営、社員研修や社内環境の整備に活用するとのこと。

Meta Osakaはメタバースとeスポーツを通じた社会課題解決を加速させるために、今後の展開として4つの方針を示しています。

1. プラットフォームの多様化:これまでのFortniteに加えて、Roblox(ロブロックス)やMinecraft(マインクラフト)など、多様なプラットフォームを活用していきます。特に、Robloxでのオリジナルマップ開発および受託業務を強化する予定です。

2. リアルイベントとの連動:「こども万博」などのリアルイベントと連動したデジタルツイン施策に取り組みます。2024年は7都市での開催を予定しており、2025年には「大阪・関西万博」の会場でも実施予定です。

3. 自治体との連携強化:地域課題の解決に向けて、自治体との包括連携協定を進めます。例えば、大阪府柏原市とはメタバース・eスポーツを活用した包括的連携に関する協定を締結し、体験型食育イベントなどを実施しています。

4. 全国展開:これまで大阪を中心に活動してきましたが、今後は全国の自治体との連携を強化し、防災、教育、地域活性化など、デジタル技術を活用した地域課題解決を全国規模で展開していく予定です。

FortniteやRobloxなどのゲームを中心とするメタバースはプレイヤー人口が多く、その活用可能性に日本国内でも期待が集まっています。

(参考)プレスリリース


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