MetaがXRの次の応用先として、医療分野に狙いを定めているようです。同社のXR/メタバース事業部門であるReality Labsが新たに公開した求人情報には、ウェアラブルデバイスや医療機器ソフトウェア(SaMD)の規制承認に関連する業務が含まれており、米国内外での認可取得に注力する姿勢が明らかになりました。
最近のMetaはXRの軍事分野での活用に力を入れてきました。今回の動きは、医療分野を次の重点領域と捉えていることを示しています。
Metaは、VR/MRに対応したヘッドセット「Meta Quest」シリーズの開発で知られています。これらの消費者向け製品で培った技術を、医療現場へ応用するようです。
今回、明らかとなった求人情報は「Medical Devices, Regulatory Specialist(医療機器及び医療規制の専門家)」とのタイトルで公開されています。ウェアラブルデバイスや医療機器ソフトウェア(SaMD)の規制承認に関連する業務が含まれており、米国内外での認可取得を視野に入れていることが分かります。
また「ARグラス、手首装着型ウェアラブルデバイスなどの革新的デバイスを含む最先端のウェアラブルテクノロジーに取り組みます」とも明記されており、ARグラスやウェアラブルデバイスを医療現場で活用する可能性に言及しています。
Metaは、2024年9月の開発者会議Meta Connectにて開発中のARグラス「Orion」を発表しました。プロトタイプながらも視野角70度という広い視野角を持ち、現実空間の把握や映像精度に優れています。透視型レンズのため、医師が患者の顔を見ながら対応できる設計です。手術中に視界を遮らない形で情報提示が可能になると考えられます。
Orionの操作には、音声、視線、ハンドトラッキング、そしてEMG(筋電図)リストバンドを組み合わせたシステムが採用されています。手首に装着する入力デバイスに加えて、会話型AIの導入により医療従事者のハンズフリー操作を支援し、現場での利便性向上に寄与する可能性があります。
XRを医療分野に導入することで、医師と患者の対話支援や手術中のサポートなど、さまざまな利点が期待されています。一方で、医療機器としての使用には厳格な規制対応が求められるため、実用化には時間を要すると見られます。
軍事分野に続き、医療分野でも展開を進めるMetaの取り組みは、XRの社会実装における新たなステージを示しています。今後の動向が注目されます。
(参考)Road to VR、Meta
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