Metaは年次の開発者会議「Connect」で、同社が運営するメタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」の基盤エンジンを刷新すると発表しました。新たに導入される「Horizon Engine」により、空間の読み込み速度が向上し、単一のスペースで最大100人が同時接続できるようになります。あわせて新ツール「Meta Horizon Studio」の開発も明らかにしました。
新エンジンは「Horizon Worlds」の目的に合わせて再設計され、異なるバーチャル空間内のワールド(Metaはソーシャルスペースと呼称)間の移動を滑らかにすることに重点を置いています。ワールドの読み込み速度は最大で4倍となり、これまでより快適に移動できるようになります。
Questを起動した時の「Horizon Home」もこの仕組みで再構築され、視覚品質や機能が強化されました。アプリを壁に固定して素早く利用できるようになり、Horizon Worldsとの統合が進んでいます。さらに、ユーザーは複数のスペースへのポータルをピン留めしてアクセスできるようになります。
Metaは「Horizon Worlds」向けに新ツール「Meta Horizon Studio」の開発も発表しています。自然な言葉で空間の追加や変更を指示できる「agentic editor」を搭載し、例えば「スタイルをSF風にする」と入力すれば空間が変化します。キャラクターを追加し、行動を設定することも可能で、ベータ版が近く公開予定です。
すでにMetaはクリエイター向けに複数のAI機能を提供しています。これにはワールドの自動生成や会話型NPCの導入などが含まれ、チャット形式で利用可能です。3Dモデルやテクスチャ、TypeScriptコード、効果音や環境音まで生成でき、数分でバーチャル空間を構築することも可能です。会話型NPCにはMetaの大規模言語モデル「Llama 4」が使われ、設定や安全性も細かく調整できます。音声も数十種類から選択でき、速度や高さも変更可能です。これらの機能はインド、シンガポール、ベトナム、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、EU諸国で利用でき、今後さらに拡大予定です。記事執筆時点では日本では使用できません。
今回の発表は「Horizon Worlds」がMetaのメタバース戦略において重要な位置を占めることを示しています。利用体験を高める取り組みと、クリエイター環境を進化させる施策が並行して進められており、今後の同社のメタバース展開を加速させる内容となっています。
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