3D空間スキャンカメラを販売し、VRコンテンツ化などのサービスを提供するMatterport社は『CoreVR』というプラットフォームで3Dスキャンされたコンテンツを配信しています。
今回、Android端末を通してブラウザで同社のVRコンテンツを閲覧できるようになりました。互換性があるAndroid端末を持つユーザーは、専用アプリを使わずにスマートフォンのブラウザで3Dスキャンされた部屋などをVRで体験することができます。海外でも注目のスタートアップが運営するサービスがブラウザに対応しました。今後もブラウザ対応の流れが続くと考えられます。
現実の建物をそのままVRに持ち込むMatterportのサービス
米Matterport社は、空間を撮影すると3Dモデルを生成できるスキャンカメラ「Matterport」を開発し販売しています。また、そのデータをVRコンテンツ化し、閲覧するツールを提供しています。この技術を採用してさまざまな場所をVR空間で体験できるアプリ『Matterport VR』を一般配信しています。
How VR is going to impact all of us! from Matterport on Vimeo.
これまでもサムスンのGear VRやスマートフォン向けの専用アプリを使って『Matterport VR』を閲覧できました。
今後の展開に注目のWebVR
Matterport VRを閲覧するAndroid端末は、Android 5.0 Lollipop以上のOSを持つこと、さらにジャイロスコープが内臓されている必要があります。また閲覧ブラウザはChromeのバージョン59以上。条件がそろっているAndroid端末であれば、WebVRでMatterport VRを体験できます。
さらにMatterportはWebVRのサポート範囲をiOSに拡大することを検討しています。時期は決まっていないとのこと。
専用アプリをインストールする必要がなく手軽にWebVRへは、グーグルのChromeブラウザを皮切りにスマートフォンのブラウザが徐々に対応を始めています。既に取組には、Google(Chrome)、Mozzila(Firefox)、Microsoft(Edge)、Oculusなどが参加し、連携して取組が進んでいます。
本格的なゲーム等のリッチなコンテンツには向いていませんが、簡単なVR体験や実写コンテンツの配信には最適なWebVR。今後さらにさまざまなサービスの対応が予想されます。
(参考)
VR Focus / Matterport Introduced WebVR Support For VR App -(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/08/matterport-introduced-webvr-support-for-vr-app/
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