10月4日(日本時間)、フランスのLynxがVR/AR両対応ヘッドセット「Lynx R-1」のクラウドファンディングを開始しました。本クラウドファンディングは10月7日現在、目標金額である30万ユーロ(約3,900万円)を突破。37万ユーロ(約4,800万円)に到達しています。Kickstarterのページはこちらから。
フランスの一体型VR/ARヘッドセット、一般ユーザー向けに
「Lynx R-1」は、一般ユーザー向けの一体型VR/ARヘッドセット。クアルコムのVR/AR専用チップ「XR-2」を搭載し、ヘッドセットの前面に搭載されたカメラで現実空間を認識します。カメラをオフにした「VRモード」、カメラをオンにしてバーチャルな情報を現実世界に重ねる「ARモード」を切り替えることが可能です。
「Lynx R-1」は当初2020年夏の発売を予定していましたが、形状変更や機能の調整などを経て延期を繰り返していました。2021年7月にはエンタープライズ向けからコンシューマー向けへの方針転換を発表、9月にクラウドファンディング実施の旨が明らかにされていました。
Kickstarterでは、EU圏外向けの「Lynx R-1」のコンシューマー版が早割(Early Bird)で425ユーロ(約55,000円)、クラウドファンディング用通常価格では530ユーロ(約69,000円)、透明パーツで構成された限定版が600ユーロ(約78,000円)。再販売の権利やサポートを得られるプロフェッショナル版は775ユーロ(約10万円)。いずれもハンドトラッキング機能を搭載しているため、従来のVRヘッドセットで利用するような6DoFのコントローラーは付属しておらず、希望する場合は別途79ドル(約1万円)で購入する必要があります。なお、本6DoFコントローラーはFinch Technologiesの「Shift」に準拠したコントローラーです。
「Lynx R-1」の出荷は2021年4月から開始される予定です。開発チームとのミーティングに加え、より早期(2021年3月)にデバイスを受け取れる「Meet the team」プランも提供されています(約64万円)。
Lynx R-1 スペック概要
プロセッサ |
Qualcomm XR2 |
メモリ |
6GB LPDDR5 |
ストレージ |
128GB |
ヘッドトラッキング |
6DoF(SLAM) |
対応形式 |
SteamVR compatibility through OpenXR or CloudXR™ (Nvidia) |
ハンドトラッキング |
・あり(赤外線カメラ) |
AR |
ビデオシースルー(フルカラー) |
視野角 |
90度 |
解像度 |
1600×1600×2(LCD) |
リフレッシュレート |
90Hz |
スピーカー |
ステレオスピーカー2基 |
Wi-Fi |
Wi-Fi6(802.11ax) |
Bluetooth |
5.0 |
USB |
USB Type-C |
連続駆動時間 |
3時間 |
(参考)Kickstarter、Road to VR
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