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開発 2022.12.16

LIFULLが街歩き用ARアプリのテスト開始 ARグラスを見据える

株式会社LIFULL(ライフル)は、住まい探し体験を提案する街歩き用ARアプリ「Finding Serendipity」をiOSのTestFlight上で限定公開、パブリックテストを開始すると発表しました。

街の素敵な魅力に“偶然”出会えるARプラットフォームをめざします。

素敵な“偶然”が見つかる街歩き

Finding Serendipityは、街歩きの途中で出会った出来事を画像や動画で、またその時の感情をスタンプや音楽で、アンカーとして記録し、ユーザー同士で共有できるアプリです。


住まい探しをサポートする機能も搭載しており、街歩き中に気に入ったエリアで、自分の条件と合致する物件を検索できるほか、「猫足バスタブ」や「防音室付き」など趣味や好みをあらかじめ登録しておくと、合致した物件の近くに来た際に、メイン画面に通知が届きます。LIFULLの3D間取りシステムを活用し、ARで大きさを並べて比較することも可能です。

NianticのAR開発キットで開発

LIFULLは、米国Niantic社と2021年11月にパートナーシップ契約を締結。NianticのAR開発キット「Niantic Lightship ARDK」を利用して、Finding Serendipityを開発しました。

Finding Serendipityでは、Niantic社の「Lightship VPS(ビジュアル・ポジショニング・システム)」を活用しており、街中にあるWayspotを認識すると、空間にARペンで線や絵を描くことができます。それをアンカーとして記録することで、同じ場所に訪れた他のユーザーもセンチメートル単位で同期した3次元の絵を見ることが可能です。

ARグラスの普及を見据えて

LIFULLによると、Finding Serendipityは、スマートフォンでの利用を想定していないとのこと。「歩きながら使えない」、「アクションをする前にデバイス取り出し、カメラをかざさなくてはいけない」といったスマートフォンならではの障壁を無理に乗り越えるのではなく、ARグラスが普及した先の未来を見据えた企画として展開するといいます。

Finding Serendipityは、現在パブリックテストを実施中。Testflightのパブリックリンク機能で、10,000ユーザーまで参加できます。

(参考)株式会社LIFULL


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