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開発 2018.06.13

Leap Motionのトラッキングが強化、認識精度などアップ

手と指をトラッキングするセンサー「Leap Motion」を開発・販売する米国のLeap Motion社は、トラッキング技術のアップデートおよび開発者向けツールの改善を発表しました。ベータ版がWindows向けに公開されています。また、トラッキング技術を使った3本のデモも併せて公開しました。

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Leap Motionの歩み

Leap Motionは2010年創業。当時はPC用のモーションコントローラー「Leap Motion Controller」を開発していました。このコントローラーは机の上にセンサーを設置し、その上で手を動かすと手の動きでPC等の操作ができる、というものでした。2012年に発売され、2018年現在も国内外で販売されています。

その後同社はVRヘッドセット向けデバイスとしての可能性を模索するべく路線を変更、VR向けのハンドコントローラーとして展開しています。VRヘッドセットの前面に「Leap Motion Controller」を装着することで、手にコントローラーを持つことなく、VR内でで手を動かすことができます。

2016年にはVRに特化したソフトウェアプラグイン「Orion」を公開。同社の強みがソフトウェアにあることを証明しています。Orionは、VRヘッドセットと使用することを念頭に設計されたハンド・トラッキングエンジンです。これまでよりも低遅延で速く、正確で、トラッキング範囲も広くなったこと売りにしています。

昨年はシリーズCで5,000万ドル(約55億円)の資金調達を行い、トラッキング技術の更なるイノベーションと普及を目指すとしていました。

「Orion」のアップデート

今回発表されたのは、まず「Orion」のアップデートです。同社が「コアソフトウェアの第4世代」と呼ぶアップデートは以下の点になります。

・指の動きの認識の正確性向上
・手と指のトラッキングの格段の向上、より自然な動きが可能に
・より早く安定したハンド・イニシャライゼーション
・より安定した手の形の再現性
・複雑な背景や極端に明るい場所でのトラッキング技術向上
・より正確な手の形、大きさの再現

お絵かきなど3本のデモ公開

また同社の技術を活用した、3つのデモアプリが公開されました。指をつまんだ動きで空間に絵を描ける「Paint」、沢山の球体を自在に操れる「Particles」、そしてアニメ調の猫を解剖して身体構造を見ることができる「Cat Explorer」です。

開発者向けツールの改良

併せて、開発者向けツールの改良が発表されました。内容は、アップデートされたUnityとUnreal Engineの統合などです。詳細については同社のブログで公開されています。

Leap Motionは、ARデバイスのプロトタイプ「Project North Star」の設計図を公開していますが、そちらではハンドトラッキング用に「Leap Motion Controller」とは異なる新型デバイスが採用される予定です。

VR/ARに積極的に取り組む同社の今後には引き続き注目したいところです。

(参考)Road to VR
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