韓国の大手通信企業であるKTは、3月に控えた第5世代移動通信方式(5G)の新たなサービスを発表しました。これに関連し、AR/VRのサービス提供も行われているとのことです。
KTはソウル中心街で行われたプロモーションイベントにて、初となる「5Gバス」を公開。5G接続を利用し、乗客がAR/VRサービスを体験できる仕組みです。今回このバスで用いられたAR/VR体験は、「GiGA Live TV」によるもの。無線ネットワークを使用した次世代サービスで、スマートフォンなど別の端末を必要とせずに利用することができます。近接するバス停留所からの信号を受信する5Gモバイルホットスポット(MHS)を通じて利用を可能としているとのこと。
また、KTは2018年7月に航空機とモバイル通信センターを運用してドローンおよびロボットをリモートコントロールする「SKYSHIPプラットフォーム」を公開しています。SKYSHIPは災害時の生存者の重要な捜索・救助活動を支援するためのものであり、救助隊はVRデバイスを使って、緊急治療を行う近隣病院の医療スタッフと通信可能です。
国内外問わず、5Gを利用したAR/VRへの期待高まる
KTのみならず、国内ではKDDIやdocomoらが、5GとAR/VRを組み合わせて様々な取り組みを行っています。5Gの特長である「高速・大容量・低遅延」を活かしたほぼリアルタイムでのVRスポーツ観戦や配信、ロボットの遠隔操作などが事例として登場しつつあります。
(参考)KT Corp プレスリリース