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業界動向 2020.03.25

KDDIが5G活用のスタートアップ支援プログラム開始、VR/AR企業が採択

KDDI株式会社は、5Gサービスの創出を目指すスタートアップ事業支援プログラム「5G for Startups」および事業共創プログラム「∞の翼」を3月24日に開始しました。事業共創プログラムには、VR/AR技術を活用するスタートアップが採択されています。

KDDIは、2011年より事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」を開始し、これまでに77社のスタートアップ企業を支援してきました。2019年4月からは「5Gプログラム」を開始し、国内の大手企業を束ねた「パートナー連合」とスタートアップ企業とのマッチングを通して、5G時代の事業共創に取り組んできました。

今回「KDDI ∞ Labo」では、「パートナー連合」が提供するさまざまな支援アセットを通じてスタートアップの事業開発を支援し、優れた5Gサービスの創出を目指す「5G for Startups」を新たに開始します。同社はスタートアップに5Gの開発環境や開発サポートなど事業支援アセットを提供します。

また「KDDI ∞ Labo」では、5G時代の事業共創を加速させるため、「パートナー連合」をはじめとする企業各社とスタートアップとの事業化を推進する事業共創プログラム「∞の翼」を開始します。進行中の新規事業プロジェクトは随時公開される予定です。

様々なテーマでスタートアップと事業共創

「∞の翼」の第1弾として、「5G×コミュニケーション」「5G×商業施設」「5G×テレビ番組」「5G×スタジアム」の4つの事業共創プロジェクトが開始されます。今回発表された「∞の翼」プロジェクトのうち、VR/AR技術が活用されている取り組みは以下の通りです。

バーチャルアバター活用の新たなイベント観戦の創出


(バーチャル開催された発表イベントでの様子)

KDDIと株式会社ミクシィは「5G×コミュニケーション」として、「新たなイベント観戦、コミュニケーション体験の創出」を目指します。本プロジェクトに採択されたのは、3Dスキャン技術を開発する株式会社VRC。同社のソリューションは全身を瞬時に撮影し、処理は20秒で完成させることが可能です。

このプロジェクトでは、リアルなバーチャルアバターを用いて、現実世界とバーチャル世界を溶け込ませる新しいエンターテインメント体験や、ライブにおいて観客と主催者・演者が双方向でコミュニケーションできる演出、遠隔地からでも会場とインタラクション可能になる仕組みを開発します。

ARで可視化する新たなスポーツ観戦体験の創出


(プロジェクト発表時には、MRグラス「NrealLight(エンリアルライト)」の画像も)

KDDIと株式会社名古屋グランパスエイトは「5G×スタジアム」として、「スタジアムにおける新たなスポーツ観戦体験の創出」を目指します。本プロジェクトに採択されたのは、AR周遊ゲームの企画・開発を行う株式会社ENDROLLです。

このプロジェクトでは、試合のスタッツや観客の盛り上がり具合などをリアルタイムに可視化し、会場外のスペースでも場内と同様の熱量で観戦できる仕組みを創出。加えて、試合前や試合中に客席からでもスマホで操作できる双方向型のイベント演出を開発します。

プロジェクトの詳細やKDDIが提供する主な事業支援アセット、各プログラムへのエントリー方法はこちらです。

(参考)KDDI株式会社 プレスリリース


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