Oculus RiftやOculus Goで知られる米Oculus社の日本担当であり、Partner Engineering Specialistを務めていた井口健治氏は、Twitter投稿にて、2018年6月30日をもってOculus社を退社したことを明らかにしました。
さて、突然ですが、6月末をもちましてOculusを退職いたします。正確にはまだ手続きが多少ありますが、本日が最終出社日でした。2014年7月からだったから、丸4年か。
— Kenji Iguchi (@needle) 2018年6月29日
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井口氏はグリー株式会社を経て、池田輝和氏、近藤“GOROman”義仁氏と3名でOculus 日本チームの立ち上げを働きかけ、Oculus社に2014年7月から参画。4年間在籍し、開発者サポートを行ってきました。
同氏はOculus Rift、Oculus Go向け配信コンテンツをリリースする際の丁寧なサポートやUnite Tokyoなどの開発者イベントでも登壇、非公式での開発者向けグループ「Oculusデベロッパー助け合い所」の運営など精力的に活動していました。
今後については未定とのこと。日本からのコンテンツ配信の際の開発者サポートは、今後はOculus本社が担当することとなります。
井口氏はTwitterにて「この4年間色々ありましたが、ここ最近はOculus Goも予想以上に盛り上がり、RiftのUIローカライズ、ストアの日本向けセクション、国内での商用利用パッケージなども始まって、日本市場の重要性もやっと社内で認識されてきて、色々奔走して種撒いてたものも少しずつ芽が出てきつつあるのかなと思いたい」と胸中を語っています。
井口氏とともにOculusの日本担当を務めていた池田氏と近藤氏はすでにOculus社を退社しています。“Oculusを日本に持ち込んで、その広がりを支えた”3名が全員Oculus社を去ることで、日本におけるOculus社の展開は節目を迎えることになります。
彼らが蒔いた種が、今後さらに芽吹くことに期待したいところです。