HTCは先週、中国・深セン市にてViveブランドのVR体験カフェ「Vive VRカフェ」をオープンしました。同施設は2016年から2017年にかけて、中国各地に展開予定です。
手軽さに加え、大掛かりな設備でのVR体験
Vive VRカフェは、VR機器を持っていなくてもHTC Viveでの様々なVR体験が楽しめるアミューズメント施設。
VRヘッドセットを設置したネットカフェなどのロケーションベースの体験施設は既に見られますが、自社のブランドカフェを展開することで、直接フィードバックを得られる強みがあります。
カフェに設置されているコンテンツの中には運転席を再現したような座席もあり、VRカフェは手軽なだけでなく、家庭では難しい大掛かりな設備も魅力です。
Viveの中国担当であるAlvin Wang Graylin氏によれば、Vive VRカフェは来年中国各地でのオープンを予定していますが、今後世界中に展開したいとのこと。
2015年12月、HTCは中国で主要なインターネットカフェのソフトウェアプロバイダーであるShunwang社と提携を発表しました。しかし、Graylin氏は、「Vive VRカフェはShunwang社とは別の出資。同社のカフェはインターネットカフェの延長としてのVR施設で、一方Vive VRカフェはアーケード施設としてのVR施設です」と説明しています。
各地で広がるVR体験施設
中国でのVR市場は指数関数的な成長を見せており、Bloombergの調べでは4年後には85億ドルもの市場に成長するとも見られています。
Shunwang社のVR戦略チーフであるSky Liu氏は、VRネットカフェのコンテンツを更に増やすため、15万~150万ドルの投資を含めて欧米のVRスタジオが中国へ進出する広範なサポートを行っていると話します。
日本でも、自遊空間などのネットカフェでVR機器を設置した店舗が出てきています。
コンピューターゲーム初期のゲームセンターのように、手軽に高品質なVR体験ができるロケーションベースの体験施設はより増えていくでしょう。
(参考)
Road to VR / HTC to Roll Out Hundreds of Official ‘Vive VR Cafes’ in China Next Year(英語)
http://www.roadtovr.com/htc-to-roll-out-hundreds-of-official-vive-vr-cafes-in-china-next-year/
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