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VIVE 2015.12.27

HTC、中国最大手のネットカフェと提携、HTC Vive導入を発表

「HTC Vive」は、ValveとHTCが共同で開発を進めているVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)です。4m×3mという広範囲のトラッキングシステム「Lighthouse」を備えていることが特徴的です。製品版の予約は、2016年2月から開始し、出荷は4月を予定しています。

12月18日に北京で行われたイベントでHTCは、中国のインターネットカフェにHTC Viveをプレイできる環境を導入するために、ShunWang Technology社とパートナーシップを結ぶことを明らかにしました。ネットカフェに設けた特別な部屋で10分2~5ドル(約240~600円)で体験できるようになるというもの。

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ShunWang Technology社(中国名:顺网科技、以下ShunWang)は中国杭州市の株式会社で、中国で最も有名なインターネットカフェのソフトウェアプロバイダーのひとつです。
同社のソフトウェアは、10万を超える中国のネットカフェ(全体の約70%)で使われており、同社によればユーザー数は1億人を超えているといます。
この10万超のネットカフェの内の何店舗でViveのためのスペースが導入できるのかは未知数ですが、この市場規模は注目に値するでしょう。

ShunWangの社長Hue Yongは今回の件について、「持続可能なVRゲーム開発には、ネットカフェをプラットフォームとして支えられているハードコアなゲームが必要だ。ShunWangは、既に築き上げてきたネットワークと事業力で、最高のVR体験を1億以上いるネットカフェゲーマー達へ届けることに貢献するだろう。」などとコメントしています。

なおHTCの発表によると、ShunWangは、中国のネットカフェにHTC Viveを導入するための唯一のパートナーとなるようです。HTCがネットカフェ向けにViveのランチャーメニューを開発し、ShunWangが課金・コンテンツマネジメント・Viveプレイスペースの運営を担当することになるでしょう。

体験するスペースや、ケーブルの問題など、家で使用するには課題も多いVRヘッドマウントディスプレイ。ネットカフェでの導入は普及のための一つの方策ですね。

(参考)
HTC Partnership Aims to Bring Vive to “hundreds of millions” of Internet Café Users
http://www.roadtovr.com/htc-partnership-aims-to-bring-vive-to-hundreds-of-millions-of-internet-cafe-users/

※アメリカのVR専門メディアRoad to VRはMogura VRとのパートナーシップを結んでいます。


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