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業界動向 2022.10.26

3DCAD・BIMの設計データをVR表示して確認、ホロラボとリコーのサービスが連携を開始

株式会社ホロラボ株式会社リコーは、10月25日よりホロラボが提供する「mixpace(ミクスペース)」とリコーが提供する「リコーバーチャルワークプレイス」の連携を開始します。「mixpace」は製造業や建設業向け3Dデータ変換サービス。一方の「リコーバーチャルワークプレイス」は法人向けバーチャル空間共有サービスです。両社は、デジタルデータを活用することにより、建設業界の生産性向上を目指します。


(VR利用イメージ。提供:ホロラボ)

企業向け3Dデータ活用に強みを持つ両サービス

「mixpace」は、SB C&S株式会社とホロラボが共同開発した製造業・建設業向け可視化ソリューションサービス。「mixpace」独自のシステムで、3DCADやBIMで作成した設計データを自動でAR・MR表示用データへ変換できます。2022年9月からは、「3Dスキャン・BIMデータ作成サービス」の提供を開始。2D図面からBIMデータへの変換が可能になりました。また同サービスでは、レーザースキャンやフォトグラメトリ等の技術を使用し、実空間や実物の3Dデータ化ソリューションも提供しています。

一方の「リコーバーチャルワークプレイス」は、各種3Dデータをバーチャル空間で再現し、VRヘッドセットやWebブラウザを使って、離れた場所からでも同じ空間を共有できるサービスです。バーチャル空間で3Dデータを共有しつつ議論できるため、建設業界における品質や安全性の確保、現場打ち合わせのリモート化などに活用が期待されています。


(AR利用イメージ。提供:ホロラボ)

AR・VR両方で設計データの3D表示が可能に

今回の連携により、3DCADやBIM、CIMで作成した設計データをもとに「mixpace」で変換した3Dデータを、「リコーバーチャルワークプレイス」のバーチャル空間で表示できるようになりました。これまで「mixpace」はARに強みを持っているサービスでしたが、「リコーバーチャルワークプレイス」との連携により、VRでの共有も手軽に行えるようになります。

両社は連携開始に際し、「建設業でのデータ活用の選択肢が広がり、協議での認識合わせや、デザインレビュー、設計・施工検討での効率化を図れます」とコメントしています。

なお、「mixpace」と「リコーバーチャルワークプレイス」の連携機能の利用には、両サービスの契約が必要となります。

(参考)mixpaceリコーバーチャルワークプレイスプレスリリース


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