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業界動向 2021.05.26

バーチャル視力検査、そしてARでの視力矯正 米大学発スタートアップの挑戦

米国の大学発スタートアップHeruは、VR/ARを使って眼科分野の改革に挑みます。まず手掛けるのは視力検査のバーチャル化。そして、メガネによる視力矯正に代わるARデバイス向けの視力矯正アプリケーションを目指します。

視力検査に改革を

Heruは2018年創業の、マイアミ大学眼科研究所発スタートアップです。2021年には合計327万ドル(約3.5億円)の資金調達を行っており、ソフトバンク傘下のSoftBank Ventures Opportunity Fundも出資しています。

同社が手掛けるのは、一般消費者向けのヘッドセットとAIによる診断を組み合わせた、眼に関する検査です。緑内障や複視といった、視覚に関する幅広い症状を対象にしています。

Heruや出資者によると、医学分野全体の技術進歩にも関わらず、視力検査の分野は何十年も旧態依然としています。Heruがまず目指すのは、VRヘッドセットを使いどこでも実施できる新しい視力検査です。患者に様々な刺激を与え、それに対する反応を観察。医療機関に、利用に応じた料金を徴収する形でサービス提供します。

メガネ型デバイスの視力矯正に

そして次に狙うのが、ARヘッドセット向けのアプリケーション。デバイスユーザーの視力に合わせて見え方を補正し、メガネ無しで体験できるようにするものです。

既存のARデバイスのうち、例えばNrealLightは視力矯正用のレンズに交換することで、メガネ代わりの視力矯正を行っています。しかしMagic Leap 1のように視力矯正機能やオプションがない場合、視力が十分でないユーザーが、メガネのような視力矯正無しにピントを合わせるのは困難です。このような現状を打破するものとして、Heruの技術が実現すれば画期的であると言えます。

VR/ARを用いた視力矯正・回復の取組はこちらでも取り上げています。

(参考)FierceBiotechHeru


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