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活用事例 2021.10.05

米空軍、ARで航空機の配線やメンテナンス改善 XRプラットフォームのGridRasterと契約締結

XRプラットフォームを提供するGridRasterは、米国空軍とのSBIR(中小企業技術革新研究プログラム)フェーズII契約の締結を発表しました。米国空軍が保有するCV-22オスプレイに、航空機の配線整備を改善するためのARツールセットを提供します。

自動車や航空宇宙産業と協力、メンテナンス・修理速度を改善

2014年創業のGridRasterが開発・提供するのは、モバイル機器で動作するクラウドベースのXRプラットフォーム。自動車産業や航空宇宙産業、防衛、テクノロジー分野のメーカーと協力して、AR/VR/MRソリューションを立ち上げています。2020年7月には、モバイルデバイスでのXR体験向上を目指して250万ドル(当時、約2.6億円)の資金調達を行っています。

GridRasterは今回の契約の一環として、ARツールセットのプロトタイプを開発。CV-22のエンジンナセル(エンジンを格納するパーツ)の配線の修理やメンテナンスを容易にするシステムの性能をテストします。GridRasterによれば、米空軍のCV-22エンジンナセルの配線は整備作業全体の約60%を占めているとのこと。GridRasterのツール群を使うことで、CV-22のトラブルシューティング、修理、トレーニングをより効率的に行うことができるようになります。

GridRasterのCEO兼創設者であるRishi Ranjan氏は「我々は、複雑な配線を正確かつ直感的に視覚的にオーバーレイすることができる、オープンなシステムインフラ上に構築された手頃な価格のARツールセットを提供することを楽しみにしています」とコメントしました。

(参考)Business Wire


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