ASUSはCES2017で行われたプレスカンファレンスにて、新型のスマートフォン「ZenFone AR」を発表しました。
グーグルのAR技術であるTangoに対応し、さらにハイエンドVRプラットフォームであるDaydreamにも対応したモデルになります。発売は2017年第2四半期を予定しています。
Tango向けには、3つの背面カメラを内蔵し、現実空間のモーション追跡、空間認識、奥行きが測定可能です。
また、Daydeam向けには2560×1440WQHDの5.7インチAMOLEDパネルを搭載しています。プロセッサにはTangoに最適化したクァルコムのSnapdragon821を搭載し、メモリは8GB。冷却システムを搭載しています。
グーグルによると、Tangoには既に35以上のアプリがリリースされ、さらに数が増えていくとのこと。
また、今後リリースされるアプリとして、グーグルは2つのアプリを紹介しました。
1つはGAPのショッピングアプリで、現実世界に実際の商品を呼び出してサイズの比較などができるというもの。異なるサイズを並べたり、360度様々な方向からモデルをみることができます。2017年1月末にリリース予定。
もう1つは『Hotweel』という名前のゲームで、現実空間にアクロバティックなコースを作り走らせることができるというもの。
ASUSはZenfone ARの実現にグーグルとクァルコムとのコラボが大きな役割を果たしたと述べ、発表を締めくくりました。
日常使いのスマホがARとVRに
プレス向け発表会の後にはZenFone ARに触れることができました。5.7インチの画面はやや大きいものの、具体的な数字は好評されませんでしたが手で持った限りは薄くて軽量な印象です。
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Tangoが搭載されており、現在販売中のレノボ「PHAB2 Pro」は6.4インチのファブレットでスマートフォンとして使うには大きいサイズです。またDaydreamに対応しているグーグルの「Pixel」と比べても軽さと薄さはZenFone ARに軍配が上がります。放熱に関しては試すことができておらず、懸念として残ります。
ZenFone ARは日常的に使用するスマートフォンにARとVRの機能を搭載した初のデバイスとなります。