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業界動向 2018.11.13

Oculus創業者パルマー・ラッキー氏、退社は一方的解雇だったのか?

Oculus Riftの発案者であり、Oculus社の共同創業者パルマー・ラッキー氏が親会社のFacebookを退職すると明らかになったのは2017年3月でした。当時の経緯について、複数の英語メディアがフェイスブックからの圧力があったと報道。フェイスブックが反論する騒動となっています。

米大統領選が契機か

ラッキー氏は2016年9月、米大統領選で反ヒラリー・クリントン氏のキャンペーンに1万ドルを寄付し、ドナルド・トランプ現大統領を支持したとされています。その後ラッキー氏は自身の行動のインパクトについて謝罪。トランプ氏ではなく、共和党候補のゲーリー・ジョンソン氏に投票したと弁明していました。しかし、2017年3月にはフェイスブックからの退社が決まっています。

フェイスブックの一方的解雇?

それから約1年半。2018年10月、ラッキー氏はCNBCのインタビューに対し、退社は彼の意思ではなかった、と答えました。さらに翌11月、ウォール・ストリート・ジャーナルはラッキー氏が「ジョンソン氏に投票した」という回答もフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOの指示によるものだ、と報じています。これを期にラッキー氏は表舞台から追いやられ、最終的には解雇されたということです。

ただしこの報道に対してフェイスブックは公式に反論。同社のAR/VR部門のAndrew “Boz” Bosworth氏は11月11日、ツイッターで「常に明言している通り、政治的な発言の権利はパルマーに委ねられています。我々が彼に事実と異なることを述べるよう、圧力をかけたことはありません」と述べています。

VRへの意見発信は継続

フェイスブック退社後、ラッキー氏は防衛関連のスタートアップ企業、Andurilを立ち上げています。またVR産業に関する意見の発信は続けており、自身のブログではMRデバイス”Magic Leap One”への感想や、VR普及の阻害要因に関する考えを記しています。

(参考)UploadVR


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