VRヘッドセットで知られるOculus社は、積極的な事業拡大を続け、採用活動も活発です。現在同社の求人ページでは、シアトル地区で働くハードウェア、ソフトウェアエンジニアら100以上のポジションを募集しています。
従業員を受け入れるための、オフィススペース拡大も急激に進んでいます。米国の不動産アナリストのレポートによれば、親会社であるFacebookは、2018年だけで8,800万ドル(約96.8億円)以上をOculusのラボやオフィススペースに投じたということです。
累計金額は1億ドル超
この推計を発表したのは、米国の不動産企業BuildZoom社です。Oculusのオフィスが立地するシアトル郊外のレドモンドで、同社のビルについて調査しました。
推計によると、2015年7月以降フェイスブックがレドモンドのラボやオフィスに投じた金額は1億600万ドル(約116億円)以上。うち8,830万ドル(約97億円)は2018年に入ってからの投資額だといいます。
BuildZoom社によれば、実際に使用された金額は更に巨額の可能性があるとのこと。なぜなら、同社の発表した額は「(見積金額という)最低の推計金額であり、解体工事、設備費、インフラ整備費等は含んでいない可能性がある」ためです。
またBuildZoom社は、データが「全ては網羅しておらず、レドモンド市から公開された情報のみに基づいている」ことも注意点として挙げています。
VR/AR事業へのコミットメントを示す
今年1月、OculusはメディアRoad to VRの活発な求人に関する取材に対し、「VR/AR人材の求人数が増加していることは、フェイスブックとOculusがいかにVRにコミットしているかを示すものだ」と答えています。
現在のオフィススペースの拡大状況からは、フェイスブックがOculusへの投資を続けており、VR/AR専門のラボやオフィスを充実させていく様子が見てとれます。
(参考)Road to VR
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