フェイスブックは9月16日(※米国時間)開催の「Facebook Connect」にて、日本市場における今後の施策について語りました。VRヘッドセット「Oculus Quest 2」の家電量販店での販売や、海外向けコンテンツのローカライズ、日本語キーボード対応などが明らかとなりました。
なお、講演はこちら(3:18:00~)より視聴できます。
日本市場に焦点を当てて展開
講演を担当したのはFacebook Reality LabsのHead of Japan and Korea Developer Strategyの池田亮氏。これまでフェイスブックではGear VRをはじめ、Oculus Go・Rift・Rift S・Questのデバイスを販売し、開発者をサポートしてきましたが、「日本市場にフォーカスした展開ができていたたわけではないと」説明。これまでの経験から、日本で成功するためには「日本に強くフォーカスしたの商品や施策が大切」だと語りました。
「Oculus Quest 2」を皮切りに、フェイスブックは日本向けの施策として、家電量販店での販売、日本専用コンテンツストア、日本語キーボード対応、日本専用ホームデザイン、日本語対応の海外コンテンツ展開を実施します。
今後の改善や開発者向けの企画書の作り方を紹介
またフェイスブックは、日本語の開発ドキュメントの整理、ガイドライン・ポリシーの明瞭化、企画申請のサポートといった3つの改善を実施すると公表しました。
次に、企画書の作り方について説明。アプリケーションの概要や開発スケジュール、リリース予定日など、企画書に含めてもらいたい項目を紹介しました。申請の判断では、Questならではの機能をアプリ内でしっかりとアピールすることや、コンセプトアートなどについてもアプリの内容を判断をする上で重要になる、とのこと。
ひとつ目安として「コンテンツボリュームは3時間以上、価格は10ドル以上のもの」。「プロモーションやデモ用コンテンツ、他プラットフォームからの単純な移植は避けてほしい」と話しました。
そして、VRで成功するコンテンツは「深さ・長さ・洗練度」が備わっており、対価を支払ってでも体験したい「価値」のあるものだとし、これらを備えたものを“クオリティの高いコンテンツ”と呼んでいる、と説明。企画の際はこれらの要素を考慮して進めてほしいとのことです。
日本国内からは年内にQuest向けに約20タイトルがリリース予定。来年以降も多数のコンテンツが日本からリリース予定とし、日本語で遊べる海外コンテンツも多く揃えているとのことです。
池田氏は最後に「これまで何度も“今年はVR元年”と囁かれてきましたが、今度こそ真のVR元年となるはずです。フェイスブックもこれまで以上に日本市場を重要なマーケットと認識し、注力していきます」と想いを語りました。
日本向けの講演内容はこちら(3:18:00~)より視聴できます。
(参考)Facebook Connect